日々の栞

本や映画について気ままに書く。理系の元書店員。村上春樹や純文学の考察や感想を書いていく

2019-01-01から1年間の記事一覧

ヌーヴェルヴァーグがモチーフの小説

ヌーヴェルヴァーグ がモチーフになっている小説 ヌーヴェル・ヴァーグの時代 (紀伊國屋映画叢書 3) 作者: 遠山純生 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店 発売日: 2010/08/26 メディア: 単行本(ソフトカバー) クリック: 11回 この商品を含むブログ (3件) を見る…

死は日常の延長線上にある / 『クリスチャン・ボルタンスキー展 Life time』

Life time 「人はいつか死ぬ」そんな当たり前のことを当たり前すぎるゆえに人は忘れる。ニュース出てくる死者のことを自分とはなんら関係ない遠い世界のことのように思う。まさか自分もこんな風に事故で死んだり、殺人事件に巻き込まれることはないと。人は…

情欲と愛情のあいだ / 『上海ベイビー』 衛慧

上海を生きる女性の恋愛と性愛 ココは25歳の大卒。ウエートレスのかたわら小説を書いている。同棲中の恋人とのセックスはうまくいかず、自分の生き方を自問自答しつつ上海の夜を彷徨う。あるパーティで出会った妻子あるドイツ人と結ばれ、激しく満たされるが…

ベルシュカの靴がバレンシアガに似てる件について

ベルシュカの靴が何かに似ている… この前、時間を持て余していたので、ネットサーフィンをしていた。なんかいい靴ないかなと強く願いながら、鳥居をくぐったわけではないが、良さげな靴を探していた。できればバレンシアガのスピードトレーナーとかトリプルs…

甘酸っぱくて、ほろ苦い。ビターエンディングな恋愛映画まとめ

ほろ苦いビターエンディングの恋愛映画はいかが? トラウマ恋愛映画入門 (集英社文庫) 作者: 町山智浩 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2016/09/16 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (1件) を見る 恋愛映画とかよく見るのだけれど、恋愛を拗らせている…

「春樹チルドレン」だと思う作家を列挙してみる

「春樹チルドレン」とは 職業としての小説家 (新潮文庫) 作者:春樹, 村上 新潮社 Amazon 昔、小泉チルドレンという言葉が流行った。ちょうど僕が小学生の頃だろうか。かつてのチルドレンは今はどうしているのだろう。小泉チルドレンのように、ある人の影響下…

『クリスチャン・ボルタンスキー展』と『塩田千春展』をはしごした話

美術館をはしごした話 仕事の都合で大阪を離れ、関東圏にきてはや一ヶ月。住んでいるところから東京に一時間ぐらいで行けるので、東京ライフを楽しんでる。昨日はずっと気になっていた『クリスチャン・ボルタンスキー展』と『塩田千春展』を見に行った。『ク…

久しぶりの更新

久しぶりにブログを更新した。かれこれ3ヶ月以上更新していない。この更新していなかった時間に何をしていたか書こうと思う。 今年の四月から社会人になった。そこそこ有名な企業に入って研修期間を送っていた。東京にいたり、地方にいたりと慌ただしい日々…

35歳は人生の折り返し地点 / 「プールサイド」 村上 春樹

『回転木馬のデッド・ヒート』の名作短編 小説の中には、若いときに読むべきものと、年を取ってからじゃないと心に響かないものがある。村上春樹の「プールサイド」という短編は後者に属すると思う。大学生の時に読んだときよりも25歳になった今読み返した方…

さよなら、スタンダードブックストア。

ありがとう、スタンダードブックストア 僕が大学生時代にお世話になった本屋はいくつかあるけれど、そのなかでも印象深いのが心斎橋のスタンダードブックストアだ。大学生になってその存在を初めて知って、足しげく通うようになった。『本屋ですが、ベストセ…

パリコレ10回目にして原点回帰したANREALAGE / ANREALAGE 2019-20 A/W "DETAIL"

服の細部をテーマにしたANREALAGE 2019-20 A/W ANREALAGE10th collection in Paris.10回目のパリコレクションがはじまります。ANREALAGE2019-20 A/WCOLLECTION‘’DETAIL’’(日本時間)2019年2月27日(水) 0:30am#anrealage #19aw #pfw #detail #アンリアレイジ p…

知性を守るための戦い / 『赤頭巾ちゃん気をつけて』 庄司 薫

優しさ世代のためのバイブル 学生運動の煽りを受け、東大入試が中止になるという災難に見舞われた日比谷高校三年の薫くん。そのうえ愛犬が死に、幼馴染の由美と絶交し、踏んだり蹴ったりの一日がスタートするが―。真の知性とは何か。戦後民主主義はどこまで…

学生運動で揺らぐ「僕」のアイデンティティ /『僕って何』 三田 誠広

他人との関係性の中で揺らいでいく「僕」のアイデンティティについて描いた小説が、『僕って何』だ。「僕」はセクト争いに翻弄される中で、自分のアイデンティティを見失っていく。現代版の三四郎だ。「僕」は部活やサークルの延長線上で、学生運動に参加し…

もし別の人生を選んでいたら!?人生の選択やタラレバを描いたif映画まとめ

人生は選択の連続だ。身近な選択であれば、どの道を通るか、昼飯は何を食べるか。人生を左右するものであれば、何を学ぶか、どの就職先にするか、どこに住むか、誰と結婚するか、と選択から逃れることはできない。選択肢は多いけど、人生は一度しかない。だ…

スピンスピンでセンター国語の伝説となった短編 / 『地球儀』牧野 信一 

牧野信一の『地球儀』という小説をご存じだろうか「スピンスピン」というマジックワードで多くの犠牲者を生み出したセンター国語の問題文だ。『地球儀』はセンター試験に出題され、「スピンスピン」という謎の言葉で今もネタにされている、いや愛されている…

村上春樹の『騎士団長殺し』が遂に文庫化!

村上春樹のベストアルバム『騎士団長殺し』が文庫化 騎士団長殺し―第1部 顕れるイデア編(上)―(新潮文庫) 作者:村上春樹 新潮社 Amazon 騎士団長殺し―第1部 顕れるイデア編(下)―(新潮文庫) 作者:村上春樹 新潮社 Amazon 村上春樹の最新長編『騎士団…

賛否両論を引き起こす!?ミステリ・推理小説の問題作をまとめてみた

ミステリの中でも本格ミステリは様式美にこだわったジャンルだ。 密室殺人や見立て殺人、クローズドサークルなど定番の謎がもてはやされる。ノックスの十戒やヴァン・ダインの二十則など、ミステリ特有の「お約束」というものもある。ノックスの十戒を見てみ…

実はR18指定の恋愛小説 / 『雪国』 川端 康成

「国境の長いトンネル~」の 書き出しで有名な『雪国』はR18指定!? 親譲りの財産で、きままな生活を送る島村は、雪深い温泉町で芸者駒子と出会う。許婚者の療養費を作るため芸者になったという、駒子の一途な生き方に惹かれながらも、島村はゆきずりの愛以…

センター国語の思い出

今日はセンター試験 ちょうどこの記事を書いているのが2019/1/20で、受験生たちはセンター試験の真っ只中だ。僕がセンター試験を受けたのは2013年だから、もう6年前の話になる。6年というと、小学校に入学して卒業するぐらいの時間だ。とても長い時間だ。僕…

『こころ』のパロディ / 『彼岸先生』 島田 雅彦

『彼岸先生』は『こころ』のパロディ ポルノなんだか、SFなんだか、政治小説なのか、ミステリーなのかわからない不思議な恋愛小説を書いている小説家の先生は川の向う岸に住んでいる。だから…彼岸先生。東京、ニューヨークで女性遍歴を重ねたドン・ファンで…

何回も観ないと理解できない難解映画まとめ

インセプションやマルホランド・ドライブ、去年マリエンバートで、2001年宇宙の旅、脳内ニューヨーク、気狂いピエロ、ドニ―・ダーコなど難解映画について語る。たまには、難解映画を観るのも良い。

村上春樹版「不思議の国のアリス」 / 『羊男のクリスマス』 村上 春樹

羊男とクリスマス 穴に落ちて不思議な世界に迷いこむ村上春樹版不思議の国のアリス。羊男、双子など村上春樹の小説のモチーフが随所に散りばめられていた。佐々木マキさんの絵が、村上春樹の奇妙な世界観に合っていて、大人のための絵本になっていた。シュー…

猪がタイトルに入っている小説はあるのだろうか?

タイトルに干支が入っている小説 明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願いします!今年はマメにブログを更新したい、いやする。 正月になると、タイトルに干支が入っている小説のことをふと考える。ご存知の通り、十二支は子(ねずみ)・丑(う…

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当ブログにおける個人情報の取扱いについて、以下のとおりにプライバシーポリシーを定めます。 Cookieについて 当ブログでは、一部のコンテンツにおいてCookieを利用しています。Cookieとは、webコンテンツへのアクセスに関する情報であり、お名前・メールア…