日々の栞

本や映画について気ままに書く。理系の元書店員。村上春樹や純文学の考察や感想を書いていく

大崎 善生

村上春樹が好きな人におすすめの小説10選

村上春樹が好きな人というのは多いはずだ。中には村上春樹の小説を全て読み終わってしまったという人もいるかもしれない。僕もそうだったのだけれど、村上春樹の小説を全て読み終わってしまって、次にどんな小説を読んだらいいのかと思った時期があった。 村…

叙情的で透明感ある文体が魅力!大崎善生のおすすめ小説5選

大崎善生は、叙情的で透明感のある文体が魅力の小説家だ。 代表作『パイロットフィッシュ』のように瑞々しい恋愛小説を数多く書いている。大崎善生と言えば『聖の青春』や『将棋の子』のような将棋に関するノンフィクションを思い浮かべる人が多いかも知れな…

「春樹チルドレン」だと思う作家を列挙してみる

「春樹チルドレン」とは 職業としての小説家 (新潮文庫) 作者:春樹, 村上 新潮社 Amazon 昔、小泉チルドレンという言葉が流行った。ちょうど僕が小学生の頃だろうか。かつてのチルドレンは今はどうしているのだろう。小泉チルドレンのように、ある人の影響下…

失われた恋の残響 / 『九月の四分の一』 大崎 善生

心の感傷的な部分に響く短編集 何故だかわからないけど、感傷的な気分に浸りたくなる夜がある。失われた恋愛や青春の終焉に対する悲しみや、上手くいかないことや潰えた夢へのやるせなさ、それらが一気に噴き出してくるときがある。そんな感傷的な気分の時に…