日々の栞

本や映画について気ままに書く。理系の元書店員。村上春樹や純文学の考察や感想を書いていく

2023-06-01から1ヶ月間の記事一覧

第169回芥川龍之介賞の受賞作を予想する

第169回芥川賞の候補作が発表された。候補作は下記の五作品だ。 石田夏穂「我が手の太陽」(群像5月号)市川沙央「ハンチバック」(文學界5月号)児玉雨子「##NAME##(ネーム)」(文藝夏季号)千葉雅也「エレクトリック」(新潮2月号)乗代雄介「それは誠」…

クリストファー・ノーラン監督の新作『オッペンハイマー』についてまとめてみた

www.youtube.com クリストファー・ノーラン監督が新作映画『オッペンハイマー(Oppenheimer)』が今年公開される。キリアン・マーフィー主演で、原爆の父として知られるロバート・オッペンハイマーを描いた映画だ。 公開が待ちきれないので、現状分かっている…

驚きの連続!?どんでん返しが凄いミステリまとめ

ミステリの醍醐味の1つと言えるどんでん返し。 今まで見ていた世界がひっくり返る感覚は面白いものだ。ミステリにはどんでん返しが秀逸なことで有名な作品が数多くある。そんなどんでん返しがすごいミステリを紹介したい。

第169回芥川龍之介賞の候補作を紹介する

第169回芥川賞の候補作が発表された。候補作は下記の五作品だ。 石田夏穂「我が手の太陽」(群像5月号)市川沙央「ハンチバック」(文學界5月号)児玉雨子「##NAME##(ネーム)」(文藝夏季号)千葉雅也「エレクトリック」(新潮2月号)乗代雄介「それは誠」…

梅雨に読みたい!雨がタイトルに入るおすすめ小説5選

梅雨の時期になり、ジトジトとした雨の日が続くようになってきた。こんな日には家でゆっくり本を読むのがいいだろう。 雨が降るのを眺めながら読書に耽るのは趣があっていいかもしれない。この記事では、梅雨時に読みたい、タイトルに雨が入った小説を紹介し…

名前をつけて保存?忘れられない恋愛を描いた恋愛小説まとめ

男女間での恋愛に対するスタンスの違いを示す表現として、男性は『名前を付けて保存』、女性は『上書き保存』という言葉がある。 一般論として、女性よりも男性の方が過去の恋愛を引きずりがちなのではないだろうか。 男性にとって忘れられない過去の女性と…

村上春樹がアストゥリアス皇太子賞の文学部門賞を受賞した件について

www.jiji.com 村上春樹がアストゥリアス皇太子賞の文学部門を受賞したというめでたいニュースが入ってきた。スペインの文学賞・アストゥリアス皇太子賞は、ヨーロッパで最も権威がある賞の1つで、日本人作家が文学部門で受賞したのは初めてのようだ。 この記…

第169回芥川龍之介賞の候補作を予想する

六月になったということで、もうすぐ芥川賞の候補作が発表される。恒例行事にはなってきたが、芥川賞の候補作を予想してみた。上半期で印象に残った小説や推したい小説を中心に挙げている。 芥川賞をざっくり簡単に説明すると、新人作家の純文学作品に与えら…