日々の栞

本、映画、ファッションについて気ままに書く。理系の元書店員。

佐藤 正午

緻密な構成が魅力の小説巧者!佐藤正午のおすすめ小説5選

佐藤正午は現代作家の中でも屈指の小説巧者だ。 文章と構成の両方が素晴らしく、小説巧者としか言いようがない。登場人物たちのウィットに富んだ会話はクセになり、緻密でたくらみに満ちた構成に驚かされる。時系列をシャッフルした構成など、技巧的な構成が…

文体がウィットに富んでいて面白い小説家まとめ

どんでん返し系の小説の帯に「2度読みたくなる」と書かれているのをよく見るけれど、結局のところ何回も読みたくなる小説って文体に魅力がある小説じゃないかなと思う。やっぱり、文章自体に魅力がないと何回も読みたいと思うことがない。やっぱり、ユーモア…

佐藤正午のデビュー作 / 『永遠の1/2』 佐藤正午

佐藤正午のデビュー作 どんな小説家にも、一つだけ、アマチュアとして書いた小説があると佐藤正午はいう。その小説が人目に触れ、本になるとデビュー作と呼ばれ、書いた人は小説家と呼ばれるようになる。佐藤正午がアマチュアとして書いたのがデビュー作『永…

佐藤正午の隠れた名作 / 『取り扱い注意』 佐藤 正午

佐藤正午の隠れた名作 佐藤正午自身余り知名度がないのだけど、その佐藤正午の小説の中でも取り扱い注意は知名度が低い。この小説はとにかく変則的だ。時系列はバラバラになっているし、出てくる登場人物も普通からは縁遠い人たちだ。会話がとにかく秀逸なの…

私小説とフィクションの間 / 『夏の情婦』 佐藤 正午

佐藤正午初期の短編集 最近、佐藤正午しか読んでいない気がする。直木賞がきっかけで読み始めて、すっかりはまってしまった。もともと村上春樹や大崎善生のような感傷的な小説が好きだったので、佐藤正午はピンポイントではまってしまった。好きなところは色…

感傷家であると同時に小説家である / 『女について』 佐藤正午

女についてのあれこれ 彼女はぼくと同じ18歳だった。初めての女性だった。好きかと尋ねられて頷いた―家族以外の女性についた初めての嘘。嘘を重ねるために他の女性を拾い、途切れ途切れに続いた彼女との関係も、ぼくが街を出ることで終止符が打たれた―。そし…

ゲスの極み男のモラトリアム / 『個人教授』 佐藤 正午

佐藤正午作品の中でNo1のダメ男 桜の花が咲くころ、新聞記者を休職中のぼくは一つ年上の女とある酒場で再会し、一夜をともにする。そして、数ヵ月後、酒場に再びぼくが訪れた時に聞いた噂は、二十八歳の彼女は妊娠しているというものだった。しかも彼女は行…

最近、佐藤正午が気になる

最近、直木賞を取った佐藤正午 月の満ち欠け 第157回直木賞受賞 作者: 佐藤正午 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2017/04/06 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (23件) を見る 最近、『月の満ち欠け』で直木賞を受賞して、注目を集めている佐藤正午…

小説家の視点で名作古典作品を読みなおす / 『小説の読み書き』 佐藤 正午

佐藤正午が名作古典を読みなおす 小説を読むことは、小説を書くことに繋がる。小説を読む中で、読者はそれぞれの解釈を行い、そのつど新たな解釈が生まれてくる。文字通り、読者の数だけ解釈がある。この『小説の読み書き』では、佐藤正午の目線から名作古典…

村上春樹が好きな人におすすめの作家

村上春樹が好きな人におすすめの作家 職業としての小説家 (新潮文庫) 作者: 村上春樹 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2016/09/28 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (12件) を見る 日本の現代文学を代表する作家・村上春樹。巧みな比喩を多用した文体で…

スペインの雨はどこに降る?/ 『スペインの雨』 佐藤 正午

『月の満ち欠け』で直木賞を受賞し注目を集める佐藤正午の短編集 知る人ぞ知る作家・佐藤正午が直木賞受賞で注目を集めている。直木賞の授賞式は欠席したらしいが。『スペインの雨』はそんな佐藤正午の短編集だ。佐藤正午本人を思わせるような小説家を主人公…