日々の栞

本や映画について気ままに書く。理系の元書店員。村上春樹や純文学の考察や感想を書いていく

2018-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール

ほろ苦い一夏の思い出を描いたお洒落ミュージカル映画 映画『ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール』予告編 『ラ・ラ・ランド』とも『シング・ストリート』とも違った、お洒落でガーリーなミュージカル映画。この映画を一言で表すと、お洒落!サントラから、衣装、演…

今年は印象派の展覧会が充実している~プーシキン美術館展とビュールレ・コレクション~

今年は印象派の展覧会が充実している! 今年はプーシキン美術館展と至上の印象派展ビュールレ・コレクションの展覧会がある。どちらもモネ、ルノワールといった印象派の絵画が充実している。 プーシキン美術館展は、フランス絵画コレクションで有名なモスク…

この世で一番無駄な時間は食器を洗っている時間だと思う。

この世で一番もったいない時間ってなんだろ 貧富の差が広がる現代において、かろうじて平等と言えるのは、一日は24時間しかないということだろうか。時間は誰にとっても平等である。限られた時間をどう使うかが、人生を有意義に過ごすことに直結すると思う。…

トラウマに向き合うということ / 「七番目の男」 村上 春樹

「七番目の男」は村上春樹の短編の中でも最高傑作の一つだと思う 「七番目の男」は『レキシントンの幽霊』に収録された短編で、村上春樹の短編の中でも印象に残る小説だ。「七番目の男」は、別の「鏡」という短編と同じスタイルを踏襲している。そのスタイル…

いつの間にか安部公房『けものたちは故郷をめざす』が復刊していた件

いつの間にか復刊していた そのときの僕は 書店でフラフラしていて、なんとなく新潮文庫の安部公房の辺りをみていた。『砂の女』、『箱男』、『他人の顔』、『けものたちは故郷をめざす』、『燃えつきた地図』と文庫本が棚に並んでいた。 ん、ん、ん。なにか…

ブックオフでひたすらに島田雅彦の絶版本を集める

ブックオフって意外にレアな本がある ブックオフって意外と絶版になった純文学作品や、ミステリーを扱っていることに最近気づいた。ブックオフで買っても作家にお金が入らないので、本を買ったことはなかったけれど、絶版本を買うにはうってつけだなと思った…

意外と絶版になっている安部公房の小説

意外と絶版になっている安部公房の小説 砂の女 作者: 安部公房 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1962/01 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1件) を見る 僕は安部公房が好きだ。人生で一番感銘を受けた本は何かと問われると、安部公房の『砂の女』と…