ブックオフって意外にレアな本がある
ブックオフって意外と絶版になった純文学作品や、ミステリーを扱っていることに最近気づいた。ブックオフで買っても作家にお金が入らないので、本を買ったことはなかったけれど、絶版本を買うにはうってつけだなと思った。レアな本は、それこそ古めかしい古本屋や古本市でしか見つけることが出来ないのかなっと思っていた。案外、安部公房の『幽霊はここにいる・どれい狩り』みたいなバリバリの前衛文学も置いていたりしてる。
最近はまっているのが、ブックオフで島田雅彦の絶版本を探すことだ。島田雅彦は純文学のベテランで、芥川賞の選考委員もしている。島田雅彦自身は6度も芥川賞候補になっているが、結局芥川賞を取ることが出来なかった。なんで受賞できなかったのだろうと思う。受賞してもおかしくないのに。僕が島田雅彦を読みだしたころには、半分ぐらいは絶版になっていた。『彼岸先生』も絶版になっていたし、島田雅彦の最高傑作の一つと言われる無限カノンシリーズも絶版になっていた。
あるとき家の近くのブックオフに立ち寄ったところ、なんと探し求めていた『彼岸先生』が置いてあるではないか。これがきっかけでブックオフで島田雅彦の絶版本探しをするようになった。案外置いてあるもので、無限カノンシリーズの『彗星の住人』と『エトロフの恋』は見つかった。あとは『美しい魂』がそろえば無限カノンシリーズが揃う!他にも島田雅彦の絶版本が次々そろっていった。ネットで買うとすぐそろうのだけれども、宝探し感というか、実際に店舗で絶版本を見つけたいのである。まあ、早く復刊してほしいけれど。