前を向きたい時、僕はビッグマックを食べる。
買った後読めずに積んでいた単行本が文庫化した時、ビッグマックを食べた。
本を買って帰ったら同じ本が本棚にあった時、ビッグマックを食べた。
雨に降られて鞄に入れていた文庫本がふにゃふにゃになってしまった時、ビッグマックを食べた。
僕にとってビッグマックは生活インフラの1つだと言っても過言である。さすがに過言だ。
そんなこんなで堺雅人が出演したマクドナルドのCMのパロディを書いてみた。なんでビッグマックについて書こうと思ったのかというと、マウドナルドに言ったらビッグマックのセールをやっていたからだ。もうそれはビッグマックを食べるしかない。
ビッグマックを食べるのにはうってつけの季節だ。
そんな感じで、マクドナルドで堺雅人のようにビッグマックを食べていたのだが、食べている時にある小説のことが思い浮かんだ。それがきっかけで「読むとビッグマックが食べたくなる小説2選」という全くニーズがなさそうな記事を書くに至った。ニーズはないが、新規性はある。人生においてはこんな回り道もたまにはいいだろう。
勘のいい人ならお気付きだと思うが、読むとビッグマックを食べたくなる小説なんてこの世にあまり存在しない。かろうじて2冊あっただけだ。なので、2選というよりかは、2冊しかなかったと書くほうが現実に即している。
だけども、数多の小説の中から「読むとビッグマックが食べたくなる小説」を2冊選定したという設定で話を進めたい。
『パン屋再襲撃』 / 村上 春樹
ビッグマックを食べているときに思い浮かんだ小説というのが村上春樹の『パン屋再襲撃』だ。この小説の重要なアイテムとしてビッグマックが登場する。なんでパン屋なのにマクドナルドなのだと思う人がいるかもしれないが、僕にもよく分からない。広義の意味で言えば、マクドナルドもパン屋と言えるのかもしれない。
あらすじとしては、主人公の「僕」と妻が飢餓感に駆られて深夜にパン屋を襲撃するというものだ。主人公は過去にパン屋を襲撃したが、不完全に終わってしまった。そのリベンジという訳だ。
パン屋を襲おうとするのだが、なんやかんやあってマクドナルドを襲撃することになるのである。この話の展開がシュールで面白い。襲撃した際にビッグマックを奪うのだが、この小説を読んでいると無性にビッグマックにかぶりつきたくなる。
『天気の子』 / 新海 誠
本来なら「読むとビッグマックが食べたくなる小説1選」となるところだったが、頑張って捻り出して思いついたのが新海誠の『天気の子』だ。
この小説の印象的な場面でビッグマックが登場する。ちなみに登場するマクドナルドは歌舞伎町にある店舗だ。もちろん聖地巡礼して、ビッグマックを食べてきた。
おそらく、Googleで「ビッグマック 小説」と検索すれば、このページが検索上位に上がるだろう。どこにニーズがあるのか分からないが、これは僕のシーズが生み出した記事ということにしとこう。
この記事のアクセスが伸びなかった時、僕はきっとビックマックを食べる。