日々の栞

生活にカルチャーを。本や映画について気ままに書く。理系の元書店員。村上春樹や純文学の考察や感想を書いていく

次に実写化される館シリーズは?Huluで映像化される『〇〇館の殺人』を予想してみた


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綾辻行人の館シリーズは、中村青司が設計した館を舞台に繰り広げられる密室殺人や複雑なトリックが魅力のミステリ小説シリーズだ。1987年の「十角館の殺人」を皮切りに、多くの読者を魅了し続けてきた。

特にシリーズ一作目の『十角館の殺人』は、どんでん返しの名作として有名であり、そのトリックの性質ゆえ「映像化不可能」と言われていた。映像化不可能の名作といわれた『十角館の殺人』だが、2024年3月にHuluにて実写ドラマ化された。当時は「どうやって映像化するんだ」と思っていたが、実際に見てみるとかなりの力技で実写化していた。

これで館シリーズの実写化は終わりかなと思っていたら、なんとhuluでまた実写化されるとのこと。一体どの作品を映像化するのか?

まだ正式に発表されていないのだが、気になりすぎるのでどの作品が映像化されるのか考察してみた。

この記事では、綾辻行人の館シリーズ全作品の実写化の可能性を検討し、次にHuluで実写化される作品を予想する。館シリーズ全作品のネタバレが含まれるため、未読の人は要注意!

 

 

次に映像化される館シリーズを考察する


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Huluで次に実写化される館シリーズを予想するのは難しいのだが、館シリーズの内容や登場人物の数、作品の長さ、実写化された時のインパクトなどから予想してみようと思う。

登場人物が多い作品はキャスティングや演出が難しくなる可能性があるし、あまりにも長い長編作品(特に暗黒館の殺人)は、時間の都合上難しいのではないかと思う。

とりあえず、館シリーズの各作品について映像化されるのかについてまず検討していこうと思う。館シリーズのネタバレが過分に含まれるので、未読の方はご注意ください。

 

 

水車館の殺人

館シリーズ二作目の『水車館の殺人』では、仮面の当主と美少女が住む水車館で、過去の惨劇が再現される恐怖が描かれる。水車館に招かれた客たちが、次々と不審な死を遂げる様子が描かれる。オーソドックスな本格ミステリだ。静謐な雰囲気が漂う水車館の雰囲気も魅力的である。

ストーリーは複雑なのだが、『十角館の殺人』と違ってメイントリックの映像化のハードルは低いと考えられる。メインの叙述トリックが仮面をつけている人物が実は入れ替わっていたというものなので、映像化はしやすそうである。ただ、館シリーズの中でも地味な印象は拭えない。

 

 

迷路館の殺人

三作目の『迷路館の殺人』は、地下に迷路を持つ迷路館が舞台の作品である。作家たちが推理小説の競作を行う中、連続殺人が発生する。『迷路館の殺人』には特殊な仕掛けがあり、作中作の形式を取り入れたメタフィクション的な仕掛けが施されているところが特徴である。迷路館は十角館と並んでどんでん返しの名作として知られている。

メタフィクション的な仕掛けがあるのでこれを映像化するのはかなり難しそうではある。性別の誤認トリックも出来なさそうではないが…あとはメタフィクションの部分をどうするか。ただ、『迷路館の殺人』も『十角館の殺人』と並んで映像化不可能のどんでん返しの名作として知られているので、映像化した際のインパクトは大きそう。どうやって映像化するかの方法は思いつかないが、割と映像化の可能性はあるのではと思う。映像化された迷路館をみてみたいという気持ちもある。

 

 

人形館の殺人

四作目の『人形館の殺人』は館シリーズの中でも変化球的なミステリだ。京都の屋敷を舞台に、顔のないマネキン人形と通り魔殺人が絡むミステリである。これまでの館シリーズを読んでいないと楽しめないギミックが仕込まれているので順番通り読むことをお勧めする。

『人形館の殺人』は映像化しないのではと思っている。『人形館』では中村青司の設計した館のように誤認させるトリックが使われていて、実際は中村青司の館ではなかったというオチだ。また、語り手が多重人格という特殊な設定があるので実写化は厳しそうに思う。『人形館の殺人』は、今までに三作品館シリーズを読んだ上で初めて驚きがある変化球的な作品なので、映像化2作品目では実写化しないだろうなと思う。二作目で変化球的な作品が来てもなと思う。

 

 

時計館の殺人

五作目の『時計館の殺人』は鎌倉の時計館で起こるクローズドサークルもののミステリだ。日本推理作家協会賞を受賞した名作である。『時計館の殺人』のトリックは、館内の時計の時間をずらしていたというもの。これであれば、実写化するのも大変ではないかなと思う。また、時計がたくさん置かれているビジュアルも映像化向けではと思う。

 

 

黒猫館の殺人

六作目の『黒猫館の殺人』も変化球的な作品である。個人的には『十角館の殺人』の次に衝撃があった作品だ。このミステリは記憶を失った老人の依頼から始まり、深い森に隠された館での謎に主人公たちが挑む。

こちらもメタフィクション的な仕掛けがあるので映像化は厳しいのではと思う。変化球的な作品なので、『時計館』や『迷路館』のほうがいいのではと思う。

 

 

暗黒館の殺人

七作目の『暗黒館の殺人』はホラー的な要素も絡んだ超大作である。館シリーズの中でも一番長い作品だ。湖上の小島にある漆黒の館を舞台とした大作。複雑な家族関係と多くの謎が絡みあう。

『暗黒館の殺人』は館シリーズの中でも最も長く、複雑な作品だ 。なので実写化はしないのではと思う。十角館でさえ5話必要だったので、暗黒館ではどのぐらい話数が必要になるんだという話になる。また、幻想的な内容であるため、その点でも映像化は厳しいか。

 

 

びっくり館の殺人

八作目の『びっくり館の殺人』は児童向け要素も含むホラーサスペンス。クリスマスの夜に起こる密室惨劇が描かれている。これはちょっと短すぎるというのと、腹話術の人形が実は人間だったという叙述トリックを映像化するのはなかなか厳しそうである。映像がホラーすぎる。

 

 

奇面館の殺人

九作目の『奇面館の殺人』は季節外れの吹雪で孤立した館で、仮面を被った客たちの間で起こる事件を描いている。仮面による「顔」の隠蔽と入れ替わりという設定は映像化に適していそうだが 、複雑なプロットと伏線を映像で表現するには工夫が必要そうだ。あとは映像化2作品目なのにいきなり九作品目をやるのも考えづらいか。

 

 

実写化の可能性が高い作品


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ここまで館シリーズを全て振り返って確認してきたが、実写化しそうな作品は『水車館の殺人』、『迷路館の殺人』、『時計館の殺人』、『奇面館の殺人』だろうか。

その中でも館シリーズの順番を考えると、『水車館の殺人』、『迷路館の殺人』かなと思う。また、実写化した際のインパクトを考えると個人的な予想は『迷路館の殺人』ではないかと考えている。雑な予想になってしまったが。

まあ、映像化第二弾が好調であればHuluは次々と館シリーズを映像化するかもしれない。『十角館の殺人』の実写化ドラマを見ると、Huluはかなり原作に忠実に映像化してくれるのではないかと期待している。

今後のHuluの発表から目が離せない。あと、館シリーズ最終作の『双子館の殺人』も早く読みたいところ。今年は読めるかな?

 

 

結果発表:映像化されるのは『時計館の殺人』

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ついに次に実写化される館シリーズが発表されたのだが、なんと『時計館の殺人』だった!実写化されそうな作品に挙げていたものの、『迷路館の殺人』がドラマ化されると思っていたからな。予想惜しくも当たらず。

 

 

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