日々の栞

本や映画について気ままに書く。理系の元書店員。村上春樹や純文学の考察や感想を書いていく

パリは移動祝祭日 / 『ミッドナイト・イン・パリ』 ウディ・アレン


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ミッドナイト・イン・パリ』は、ヘミングウェイのエッセイ『移動祝祭日』で描かれている1920年代のパリを舞台にしたロマンチックファンタジーだ。ウディ・アレン監督の作品の中でもベスト3に入るんじゃないかなと思う。

あらすじは、主人公が黄金時代のパリにタイムスリップしてしまうという話だ。作家志望の主人公・ギルは1920年代のパリにタイムスリップしてしまい、色んな芸術家と交流するようになる。ヘミングウェイはもちろん、フィッツジェラルドやピカソ、マン・レイ、ダリなどが登場する。

1920年代のパリにタイムスリップしたギルはそこでアドリアナに恋をするのだが...

この映画がテーマにしているのは「過去へのノスタルジー」だ。過去はいつだって美しい。現在から振り返る過去は多かれ少なかれ美化されているもの。いつでも未来は不安なもので、今は苦しく、過去は甘美な郷愁に満ちている。けれど私たちが生きるのは辛いかもしれないが、現在だ。そんなことをこの映画は教えてくれる。この映画を観て1920年代のパリにタイムスリップしてみては?

 

ミッドナイト・イン・パリ(字幕版)

ミッドナイト・イン・パリ(字幕版)

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