日々の栞

本や映画について気ままに書く。理系の元書店員。村上春樹や純文学の考察や感想を書いていく

2022-01-19から1日間の記事一覧

「ブラックボックス」 砂川 文治

砂川文次は「市街戦」で第121回文學界新人賞を受賞しデビュー。今までに、「戦場のレビヤタン」、「小隊」で2度芥川賞候補にノミネートされている。元自衛官とあってか、戦争や兵隊をモチーフにした小説が多い。「小隊」という小説は北海道に上陸したロシア…

筋肉を追求した先にあるのは女性らしさ? /「我が友、スミス」 石田 夏穂

石田夏穂は2021年「我が友、スミス」で第45回すばる文学賞佳作を受賞しデビュー。デビュー作で芥川賞にノミネートされた。すばる文学賞佳作から候補に選ばれたのは驚いた。もし、芥川賞を受賞すれば、初の快挙じゃないだろうか。 「我が友、スミス」は、ボデ…