遠い昔、はるか彼方の銀河系で・・・
世代を超えて愛され続けているSF映画が『スター・ウォーズ』シリーズだ。『スター・ウォーズ』は、1977年に公開されたスペースオペラ映画であり、ジョージ・ルーカスが創造した壮大な宇宙の物語である。
エピソード4〜6では銀河帝国に対抗する反乱軍の戦いを描き、主人公・ルーク・スカイウォーカーがジェダイの騎士として成長する過程を中心に展開する。エピソード1〜3では、共和国が闇の魔の手に堕ちていく様と、ルークの父・アナキン・スカイウォーカーの成長と心の葛藤を描いている。エピソード7〜9は、いやその話はまだ辞めておこう。
スターシリーズは、善と悪の対立、友情、裏切り、そして家族の絆をテーマにしており、特に「フォース」と呼ばれる不思議な力が重要な役割を果たす。ライトセーバーやダース・ベイダーなど見たことない人でも要素要素は知っているのではないだろうか。
現在、スターウォーズシリーズは、本編映画のみならず、スピンオフ映画、そして近年ではDisney+のドラマシリーズが数多く制作されて、その世界観はかつてない広がりを見せている。
スターウォーズを見る上で問題となるのが、「エピソード1〜6をどの順番で観るのがベストなのか?」ということである。
スターウォーズの鑑賞順をどうするかというのはある種の宗教的な問題を孕むのだが、公開順・時系列順・マチェーテ順と主要な鑑賞方法について紹介したいと思う。そして自分がお勧めする順番も紹介したい。
ダース・ベイダーの正体など重大なネタバレには触れずに紹介する。
スター・ウォーズの各エピソードの詳細
『スター・ウォーズ』は簡単にいうとアナキン・スカイウォーカーとルーク・スカイウォーカーの親子2代のストーリーである。
エピソード4〜6では銀河帝国に対抗する反乱軍の戦いを描き、主人公・ルーク・スカイウォーカーがジェダイの騎士として成長する過程を中心に展開する。エピソード1〜3では、共和国が闇の魔の手に堕ちていく様と、ルークの父・アナキン・スカイウォーカーの成長と心の葛藤を描いている。
『スター・ウォーズ』を鑑賞する上で知っておいた方がいいキーワードを説明しておきたい。それはジェダイとシスとフォースだ。これが分からないとチンプンカンプンになってしまう。
『スター・ウォーズ』の世界において、ジェダイは銀河の平和と正義を守る者たちである。彼らは「ジェダイ・オーダー」という組織に所属し、厳しい訓練を受けて成長する。ライトセーバーを武器として使用することが特徴である。
一方、シスはジェダイの対極に位置する存在で、フォースのダークサイドを信奉する者たちである。彼らは怒りや憎しみといった負の感情から力を引き出し、銀河の支配を目指す。シスは通常、師匠と弟子の二人一組で行動し、ダース・ベイダーやダース・モールといった暗黒卿がその代表例である。
フォースは、銀河のすべての生命を結びつける神秘的なエネルギーであり、ジェダイとシスの両者がその力を利用する。フォースを使うと、未来を予知したり、物体を動かしたり、指先から電撃を出せたりできる。
スターウォーズの鑑賞順の話に戻るが、スターウォーズはエピソード1〜6の順番で公開された訳ではない。4〜6、1〜3という順番で公開されている。おすすめの順番の話に入る前に、各エピソードの内容を時系列順に紹介したい。また番外編ではあるが、エピソード3と4の間を描いた『ローグ・ワン』も名作なので一緒に説明したい。
エピソード1 / ファントム・メナス
遠い昔、はるかかなたの銀河系で繰り広げられる壮大な物語<サーガ>の第1章「スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」デジタルで登場。ジェダイ・マスターのクワイ=ガン・ジンとその弟子オビ=ワン・ケノービの二人は、平和な惑星ナブーの危機から女王パドメ・アミダラを救出する。その後惑星タトゥイーンへ立ち寄った二人は、9歳の少年アナキン・スカイウォーカーと出会い、その少年に特別な力<フォース>を感じとるのだが、その頃、謎の敵ダース・モールがジェダイ抹殺の為に動いていた…。
『エピソード1 / ファントム・メナス』は、アナキン・スカイウォーカーの物語の始まりを描く。銀河共和国が混乱に陥る中、ジェダイのクワイ=ガン・ジンとオビ=ワン・ケノービは、ナブーの女王パドメ・アミダラを守るために派遣される。彼らはアナキンという少年を見つけ、彼がフォースの選ばれし者であることを感じ取る。物語は、ダース・モールとの壮絶な戦闘や、ポッドレースといったアクションシーンを通じて展開し、アナキンの運命が大きく変わる瞬間を描く。アナキンの成長と、ジェダイの教えがどのように彼を導くのかが見どころである。タイトルがファントム・メナス(見えざる脅威)とあるように、銀河共和国に闇の魔の手が忍びよる様子が描かれる。
エピソード2 / クローンの攻撃
惑星ナブーの戦いから10年後。アナキンはパドメ・アミダラが命を狙われた為護衛に付いていたが、お互いに惹かれ合う。一方、銀河共和国は、昔ジェダイであったドゥークー伯爵により新たな脅威にさらされていく。そして、オビ=ワン・ケノービはある惑星で大量のクローンが製造されている光景を目にする。やがて、アナキンとパドメ、そしてオビ=ワンはクローン戦争に引き込まれていく。
『エピソード2 / クローンの攻撃』では、銀河共和国が分離主義者の脅威に直面する。アナキン・スカイウォーカーは、パドメ・アミダラを護衛する任務を受けるが、彼らの間に芽生える恋愛が物語の中心となる。クローン戦争の勃発と共に、アナキンは自らの運命に翻弄され、ジェダイとしての道を歩むことになる。ヨーダやオビ=ワンとの戦闘シーンが印象的で、戦争の影響がアナキンの心にどのように影響を与えるのかが描かれる。アナキンが恋愛や身近な人の死を通じて葛藤し成長していく様が見どころである。
エピソード3 / シスの復讐
クローン大戦から数年、ジェダイはクローン軍を率いて、各地でドロイド軍と戦っていた。パルパティーン最高議長を拉致する事件が発生し、オビ=ワン・ケノービとアナキン・スカイウォーカーが救出に向かい、アナキンの活躍で救出に成功する。しかし、アナキンはパドメとの秘かな愛とジェダイへの忠誠で悩み苦しむ。そしてシスのダークサイドへ誘惑されていくのであった。
『エピソード3 / シスの復讐』は、アナキン・スカイウォーカーが愛と裏切りの中で葛藤するエピソードである。クローン戦争の終結を迎え、アナキンはパドメを救うために暗黒卿ダース・シディウスの誘惑に悩まされる。オーダー66によるジェダイの壊滅が描かれ、銀河の運命が大きく変わる瞬間が訪れる。物語は、愛と裏切り、選択の重さをテーマにしており、アナキンの選択や覚悟が伝わるシリアスな作品だ。
ローグ・ワン
『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』の直前を描く、もうひとつの物語が誕生。 銀河を脅かす、帝国軍の究極兵器デス・スター。その設計図を奪うため、名もなき戦士による反乱軍の極秘チーム<ロ―グ・ワン>に加わった女戦士ジンは、個性的な仲間とともに不可能なミッションに立ち向かう!『エピソード4』の冒頭でレイア姫がR2-D2に託したデス・スターの設計図は、いかにして入手されたのか?そこには、わずかな希望をつなぐために命を懸けた反乱軍戦士たちの、誇り高き感動のドラマが隠されていた…。
『ローグ・ワン』は、スター・ウォーズシリーズのスピンオフ作品であり、エピソード3とエピソード4の間の物語を描いた作品だ。物語の中心は、ジン・アーソという女性であり、彼女は帝国軍が開発した最終兵器「デス・スター」の設計図を盗むために反乱軍に参加する。ジンは、父親がデス・スターの開発に関与していたことから、彼を追う形で反乱軍に加わることになる。彼女は仲間たちと共に、命がけの任務に挑むことになる。デス・スターの設計図を巡る緊迫した展開は、シリーズ全体の中でも特に印象的だ。
『ローグ・ワン』は、スター・ウォーズのファンだけでなく、新規の視聴者にも楽しめる作品である。物語が独立しているため、シリーズの知識がなくても理解しやすい。特に、キャラクターたちの人間ドラマや、彼らが直面する選択の重さが、観客に深い印象を残す。全体として、スピンオフ作品でありながらも、スター・ウォーズの世界観をしっかりと体現した作品となっている。
ディズニーの作成したスター・ウォーズ作品の中でも最高傑作だと思っている。なぜ、この力をエピソード7〜9に注いでくれなかったのかという思いしかない。詳しくはエピソード7〜9のところで書こう。
エピソード4 / 新たなる希望
銀河帝国樹立から19年。砂漠の惑星タトゥイーンでルークは、長年隠れ住んでいたオビ=ワン・ケノービと出会い反乱軍の戦いに加わることを決意する。ダース・ベイダー率いる邪悪な帝国軍に捕らわれたレイア姫を救出するため、オビ=ワンは若きルークをジェダイへ導いていく。
『エピソード4 / 新たなる希望』は、アナキンの息子・ルーク・スカイウォーカーが反乱軍に参加し、銀河帝国に立ち向かう物語である。ルークは、オビ=ワン・ケノービと出会い、ジェダイの訓練を受ける。彼は、レイア姫やハン・ソロと共に、デス・スターの設計図を奪取するための冒険に挑む。エピソード1は、友情や勇気、希望の力を描き、ルークの成長と彼が選ぶ道が中心テーマとなる。壮大な宇宙戦闘や感動的なシーンが多く、シリーズのスタートを飾るにふさわしい作品である。
エピソード5 / 帝国の逆襲
デス・スターを破壊された帝国軍は反乱軍を容赦なく追い続けていた。反乱軍が氷の惑星ホスから撤退すると、ルーク・スカイウォーカーは惑星ダゴバに行く。そこには隠れ暮らしていた伝説のジェダイ・マスターのヨーダがいたのだ。一方、ダース・ベイダーはベスピンのクラウド・シティで若きスカイウォーカーをダークサイドへ引き込もうと目論む。
『エピソード5 / 帝国の逆襲』は、反乱軍が帝国の圧力にさらされる中、ルークがヨーダからジェダイの訓練を受ける成長を見せる。帝国軍は反乱軍を追い詰め、ハン・ソロやレイア姫は危機に直面する。ルークは、ダース・ベイダーとの衝撃的な対面を果たし、自らの運命を知ることになる。物語は、絶望と希望、愛と犠牲をテーマにし、シリーズの中でも特にシリアスな雰囲気が印象的である。映画史上に残る衝撃的な展開が見られる作品である。
エピソード6 / ジェダイの帰還
帝国軍がより強力な第2デス・スターの建造を進めている中、反乱軍は総力を結集しデス・スターへ攻撃の準備を計画していた。一方、ルーク・スカイウォーカーは、邪悪な皇帝の前でダース・ベイダーとの最後の戦いに挑む。
『エピソード6 / ジェダイの帰還』は、ルークがダース・ベイダーやダース・シディアスといった銀河帝国に最後の戦いを挑む物語である。反乱軍は、デス・スターの再建を阻止するために戦う。物語は、家族の絆や贖罪、希望の力を描き、シリーズのクライマックスを迎える。最後には「ジェダイの帰還」というタイトルの意味が回収されるのが印象的である。
ここから先がディズニーが手がけた新三部作だ。非常に物議を醸した三部作である。個人的には見なくても良いのかなと。エピソード7〜9の鑑賞は自己責任でお願いします。
エピソード7 / フォースの覚醒
砂漠の惑星で家族を待ち続けている孤独な女性レイは、謎のドロイドBB-8とストームトルーパーの脱走兵フィンと出会い運命が一変する。一方、十字型のライトセーバーを操るカイロ・レンに率いられた帝国軍の残党であるファースト・オーダーは、消えたとされる最後のジェダイ、ルーク・スカイウォーカーの行方を追っていた。銀河に新たな脅威が迫る中、レイたちはハン・ソロとチューバッカに出会う。
『エピソード7 / フォースの覚醒』は、新たな世代のレイが中心となって語られるエピソードである。銀河は再び混乱に陥り、ファースト・オーダーが台頭する中、レイたちはレジスタンスと共に立ち上がる。ルーク・スカイウォーカーの行方が鍵となり、彼を探す旅が始まる。新たな希望を見出す姿を描き、シリーズの新たな幕開けを告げる。新たな幕開けを告げるはずだった…嫌な予感がする。
エピソード7公開時の僕は心踊る新しいスターウォーズの世界が始まると思い込んでいた。その希望は無惨にも裏切られることになるのは、もう少し後のことである。
エピソード8 / 最後のジェダイ
彼の出現は銀河に何をもたらすのか?そして、フォースを覚醒させたレイとダース・ベイダーを継ごうとするカイロ・レンは、光と闇のせめぎ合いの中で決戦の時を迎える。銀河の支配をもくろむ組織ファースト・オーダーと、それに立ち向かうレジスタンス。両軍を率いるスノークとレイア。それぞれの運命に立ち向かいながら、銀河を舞台にした壮絶なバトルがいよいよ始まる! そして、ジェダイは受け継がれるのか…。
『エピソード8 / 最後のジェダイ』は、公開から数多のスター・ウォーズファンをダークサイド落ちさせた作品だ。悪夢だ。この作品について多くを語ることは辞めておこう。エピソード7の伏線を回収せずに焼き払った先に見えるのは、新しいスター・ウォーズの始まりか、それとも新三部作への失望か。「最後のジェダイ」というタイトルのようにスター・ウォーズの輝かしい歴史の終焉か。助けて、オビ=ワン・ケノービ。あなただけが頼りです。ぜひ、君の目で確かめてみてほしい。いや確かめなくても良い。
エピソード9 / スカイウォーカーの夜明け
かつて銀河に君臨していた祖父ダース・ベイダーに傾倒し、その遺志を受け継ぐべく、銀河の圧倒的支配者へと上り詰めた、スカイウォーカー家の一人でもあるカイロ・レン。そして、伝説のジェダイ、ルーク・スカイウォーカーの想いを引き継ぎ、類まれなフォースを覚醒させたレイ。新たなるサーガを担う若者二人の運命が、この物語の行く末を担っている。はるか彼方の銀河系で繰り広げられる、スカイウォーカー家を中心とした壮大な<サーガ>の結末は、“光と闇”のフォースをめぐる最終決戦に託された――。
焦土となってしまったエピソード8からよく纏めたとまず言いたい。色々言いたいことはあるのだが、最終決戦の場面は非常に心が熱くなった。エピソード7の伏線が焼き払われた焦土にも夜明けが来たのかもしれない。おめでとう。スカイウォーカーに、さようなら。そして、全ての子供達(チルドレン)におめでとう。
錯乱してエヴァTV版最終回が紛れ込んでしまった。
エピソード7〜9の話は置いておいて、肝心のエピソード1〜6(+ローグワン)をどのような順番で見るのか話を戻そう。
スター・ウォーズの観る順番は?
スター・ウォーズで問題となるのはどの順番で鑑賞するのかということだ。スターウォーズはエピソード1から公開された訳ではない。エピソード4〜6、エピソード1〜3の順に公開されている。
『スター・ウォーズ』がエピソード4から公開された理由だが、技術的および物語的な要因によるものである。監督のジョージ・ルーカスは、エピソード2のクローン戦争などの大規模な戦闘シーンを描くには当時の技術では不十分であると考え、よりシンプルなエピソード4〜6のエピソードから始めることを選んだ。
この記事では、「公開順」「時系列順(エピソード順)」「マチェーテ順」という3つの鑑賞順を紹介したい。その後に自分のお勧めする順番を紹介したい。
公開順
公開順とは、文字通り映画が実際に劇場公開された順番で鑑賞する方法である。公開順が最も推奨されている鑑賞方法だと思う。
具体的には、『エピソード4/新たなる希望』(1977年)から始まり、『エピソード5/帝国の逆襲』(1980年)、『エピソード6/ジェダイの帰還』(1983年)のオリジナル三部作(旧三部作)、次にプリクエル三部作(前日譚)である『エピソード1/ファントム・メナス』(1999年)、『エピソード2/クローンの攻撃』(2002年)、『エピソード3/シスの復讐』(2005年)の順だ。
そして見なくてもいいのだが、シークエル三部作の『エピソード7 / フォースの覚醒』(2015年)、『エピソード8 / 最後のジェダイ』(2017年)、『エピソード9 / スカイウォーカーの夜明け』(2019年)の順だ。見なくていいのだが。
この鑑賞法だと、旧三部作で明かされるダース・ベイダーの正体といったシリーズの根幹に関わる重要なネタバレを最大限に味わうことができると思う。また、エピソード4〜5を見た後にエピソード3を見た方がエピソード3の深みが増すと思う。
ただ、旧三部作は製作年代が古いため、現代の映像技術に慣れた現代人にとっては映像や特撮が古くさく感じられるかもしれない。ここからスターウォーズを見始めると、物語の面白さにハマる前に古い映像で離脱する人もいるかもしれない。また、エピソード6で「とある改変」がされており、その内容がエピソード3を見ていないと分らない内容になっている。
時系列順(エピソード順)
次によく推奨されているのが、時系列順だ。時系列順とは、スター・ウォーズの物語内で出来事が起こった時間的な順番、すなわちエピソード番号順に鑑賞する方法を指す。
具体的には、『エピソード1/ファントム・メナス』から始まり、『エピソード2/クローンの攻撃』、『エピソード3/シスの復讐』へと進み、その後、時系列に沿って『ローグ・ワン』などのスピンオフ作品を挟みつつ、『エピソード4/新たなる希望』、『エピソード5/帝国の逆襲』、『エピソード6/ジェダイの帰還』である。
そして見なくてもいいのだが、『エピソード7/フォースの覚醒』、『エピソード8/最後のジェダイ』、『エピソード9/スカイウォーカーの夜明け』へと至る。見なくていいのだが。
この鑑賞方法だが、スター・ウォーズの生みの親であるジョージ・ルーカス自身が推奨している方法だ。
ただ、時系列順には大きな代償も伴う。エピソード1はエピソード4〜6を見た前提の映画となっているので、フォースなどスターウォーズの世界観の説明がカットされている。また、エピソード1は銀河共和国の政治的な話がメインとなっているので、初心者が見るにはハードルが高いかもしれない。
また、旧三部作で明かされるはずだった重要な秘密や驚きの展開を、物語の早い段階で知ってしまうことである 。これにより、初見の視聴者が本来体験できたはずのサプライズや衝撃は大きく薄れてしまう。
時系列順の鑑賞に関しては面白い話がある。アメトークのスターウォーズ大好き芸人の企画で、スターウォーズ初心者の狩野英孝がエピソード1〜6の順で鑑賞するという企画があった。案の定、エピソード1でちんぷんかんぷんになっていた。
マチェーテ順
次に紹介するのは、マチェーテ順だ。聞いたことがない人もいるかもしれない。
このマチェーテ順は、スター・ウォーズファンのブロガーであるRod Hilton氏によって2011年頃に提唱された鑑賞順である。その名称は、不要なエピソード1を「マチェーテ(山刀)で刈り取る」という意味合いから来ているとも言われる 。
基本的な順番は、エピソード4『新たなる希望』→ エピソード5『帝国の逆襲』→ エピソード2『クローンの攻撃』→ エピソード3『シスの復讐』→ エピソード6『ジェダイの帰還』となる(4-5-2-3-6) 。
このマチェーテ順の最大の特徴は、エピソード1『ファントム・メナス』を省略する点にある。Hilton氏によれば、エピソード1は物語の核心であるルーク・スカイウォーカーの旅路に直接関係せず、むしろ物語の焦点を曖昧にする「邪魔なもの」だとしてこのエピソードを省いている。
ただし、エピソード1の省略には賛否両論があり、エピソード1を含む形、すなわち4-5-1-2-3-6という順番を支持する声もある。
マチェーテ順のアイデアは、オリジナル三部作(OT)をルークの物語の「フレーム(枠物語)」として扱い、プリクエル三部作(PT)の主要部分(エピソード2と3)を、アナキン・スカイウォーカーに関する長い「フラッシュバック」として位置づけることにある。
エピソード5『帝国の逆襲』でルークがアナキンに関する重大な真実を知るのだが、エピソード2と3を挿入することで、視聴者はアナキンの悲劇的な背景を深く理解した上で、エピソード6『ジェダイの帰還』に臨むことができる。
プリクエルとオリジナル三部作を、それぞれ独立した三部作としてではなく、アナキンとルークという父子の物語を中心とした、より緊密でまとまりのある一つの大きな物語として感じさせることができる点にもメリットがある。
エピソード6の改変問題もエピソード3を事前に見ることで回避することができる。
このマチェーテ順は非常に面白い鑑賞方法だと思う。
個人的なおすすめ順
最後に私のおすすめ順を紹介したい。
私の順番はマチェーテ順にローグワンを追加したものである。『ローグ・ワン』はスピンオフ作品だが、エピソード3と4の架け橋となる重要な作品だ。なので私は『ローグ・ワン』を鑑賞順に追加したい。『ローグ・ワン』は初心派向けに作られているので、初心者向けの導入としてぴったりだと思う。
またマチェーテ順だと、エピソード1を省くのだが省かない方向にしたい。なので順番としては下記のようになる。
『ローグ・ワン』→エピソード4『新たなる希望』→ エピソード5『帝国の逆襲』→ エピソード1『ファントム・メナス』→エピソード2『クローンの攻撃』→ エピソード3『シスの復讐』→ エピソード6『ジェダイの帰還』となる(ローグ・ワン-4-5-1-2-3-6) 。
他にもオススメの鑑賞順があればコメント等で教えてほしい。
まとめ
ここまでスター・ウォーズの各エピソードと鑑賞順について紹介してきた。
これといった正解はないので、自分に合った順番でスター・ウォーズを楽しんでほしいと思う。サブスクでの配信はDisney +しかないが、Amazonでも一本200円からレンタルして鑑賞できるのでぜひ鑑賞してみて欲しい。Disney +は入会すると退会するのが難しいと言われるが、Amazonだったら気軽に見ることができるだろう。
それでは、フォースと共にあらんことを!










