日々の栞

本や映画について気ままに書く。理系の元書店員。村上春樹や純文学の考察や感想を書いていく

白色って200色あるねん!表紙が白い本をまとめてみた

皆さんご存知だろうか、白には200色あるということを。

某アンミカさんによると白色には200色の違いがあるようだ。(出典:2021年8月20日『人志松本の酒のツマミになる話』)

この名言は、テレビ番組でアンミカさんの「小っちゃい物の良い所をコップ一個でもタオル1個でも探すのが好き」という発言に対し、千鳥のノブが「そのタオルも褒めれます?」と尋ねたことが発端だ。その後にアンミカさんの歴史的な名言、「白って200色あるねん」が生まれたのである。

私自身、白色に200色もあると思っていなかった。

白色を200色見極める能力を1アンミカと定義すると、私の能力はおそらく0.05アンミカ程度だろう。

話が脱線したが、「表紙が白い本の色味を解説する記事があれば面白いのではないか」と深夜テンションで思いついて、この記事を書いた次第だ。

実際に、本の表紙を表紙を光学測定してRGBの色相で表現しようと思ったが、流石に実験装置は買えないのでやめた。

前置きが長くなったが、表紙が白い本を紹介したい。

 

 

『白』 原 研哉

白

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まず最初に紹介する本はその名も『白』だ。この記事の最初を飾るにふさわしい本だ。著者は原研哉で、無印良品のデザインに関わられいる方だ。この本の白は光沢のある白といったところか。

 

 

『白百』 原 研哉

白百 (単行本)

白百 (単行本)

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続いて紹介するのも原研哉の本で、タイトルは『白百』だ。原研哉の本は表紙が白い傾向がある。こちらの白色も光沢のある色だ。

 

 

『デザインのデザイン』 原 研哉

そして次に紹介するのもまたまた原研哉の『デザインのデザイン』だ。この本の白色も光沢を帯びた白味だが、もうこの時点で三冊の白色の見分けがついていない。

 

 

『センスは知識からはじまる』 水野 学

続いて紹介するのは水野学の『センスは知識からはじまる』だ。一時期とても話題になった本で、センスという習得が難しそうなものを完全に言語化して見せた名著だ。タイトル通り、この本では、センスは圧倒的な知識量から生まれることを説明している。本当に目から鱗の一冊だ。この白色は、つややかな白色といったところか。

 

 

『アウトプットのスイッチ』 水野 学

次に紹介するのも、水野学の『アウトプットのスイッチ』だ。どうやらデザインに携わる人は、本の表紙を白色にしたいらしい。これは個人的な偏見だ。この本では、ヒットに必要なのはマーケティングよりもアウトプットだと解説している。この白色は少しマットな白色の印象がある。いや自分の勘違いかもしれない。

 

 

『対話篇』 金城 一紀

次は小説から金城一紀『対話篇』を紹介したい。金城一紀は直木賞作家で、ドラマSPなどの脚本も担当されている。この本では、切なくも希望に満ちた恋愛小説が描かれている。それだからか、この表紙の白色は暖か神を感じるような気がしている。

 

 

『映画篇』 金城 一紀

続いて紹介するのは、同じく金城一紀の『映画篇』だ。この小説は映画をモチーフにした作品である。表紙の白色だが、正直にいうとさっきの『対話篇』とほとんど変わらない印象があった。白を見分けるのがこんなにも難しいとは思わなかった。

 

 

『ハーモニー』 伊藤 計劃

続いてはSF小説の名作・伊藤計畫『ハーモニー』だ。作者は将来が期待された小説家だったが、惜しくもこの世を去ってしまった。

この小説の舞台は、医療分子の発達で病気がほぼ駆逐された世界だ。それはある種のユートピアのようであった。そのユートピアがどのようなものなのか想像してみるのはどうだろうか。

この本の白色はつやつやした白色だった。もはや白色の違いを見極めるのは諦めの境地である。

 

 

『すばらしい新世界』 オルダス・ハクスリー

『すばらしい新世界』は、未来のディストピアを予見したディストピア小説だ。この小説を読むと、ディストピアの足音は四股まできているんじゃないかなと感じる。表紙の色味についてはもうよくわからない。

 

 

『百瀬、こっちを向いて。』 中田永一

中田永一『百瀬、こっちを向いて。』は切ない恋愛模様を描いた名作恋愛小説だ。作者の中田永一は乙一の別名でもある。

 

 

『漱石入門』 石原 千秋

 

漱石入門』は夏目漱石研究の第一人者・石原千秋の著作だ。タイトル通り、夏目漱石の小説の読み方について分かりやすく書かれた本である。これまでに気づかなかったような夏目漱石作品の鋭い読解を披露していて、非常に参考になる本だ。

夏目漱石作品について深掘りしたい時は必読の本だ。

 

 

 

以上表紙が白い本のまとめだった。案外表紙が白い本は多いものだ。

本を販売している無印良品だと、表紙が白い本を選書して並べているところが多い印象がある。

結局、白色の区別が全くできなかった。これでは0.05アンミカも達成できていないかもしれない。