日々の栞

本や映画について気ままに書く。理系の元書店員。村上春樹や純文学の考察や感想を書いていく

カミュのペストが爆売れしてる件

新型コロナの影響でカミュの『ペスト』が爆売れしている

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 新型コロナウィルスのパンデミックによって、突如として平和な日常が失われた。皆さんいかがお過ごしだろうか。ちゃんとソーシャルディスタンスしてますか。私は、平日は在宅勤務で、休日は積読していた本を読んだり、Netflixで映画を見たりと有意義なおうち時間を過ごしている。早くパンデミックが終息することを願うばかりである。パンデミックが終息するには、最短でも1〜2年かかるだろうし、先行きは見えない。こうなると、自分の人生について考えさせられる。

 

 このパンデミックの中で爆売れしている本がある。それがカミュの『ペスト』だ。カミュといえば、「きょう、ママンが死んだ」でお馴染みの『異邦人』で有名な作家だ。カミュのペストは感染症ペストの流行と、孤立状態の中で必死に立ち向かう市民の話である。あらすじからして、現状に一致している。この『ペスト』が新型コロナの流行によって爆売れしている。僕も読もうとしてアマゾンで注文しようとしたが在庫がなく、近くの本屋も売り切れとものすごく売れているようだ。累計100万部を突破したらしい。この話を聞いて、古典の力は侮れないなと感じた。普遍的な人間性や不条理に立ち向かう人間を描いているから、時代を超えて共感されるのだろう。

 ようやく、アマゾンで注文できたので、ゴールデンウィークカミュのペストを読んで、有意義なおうち時間を過ごそうと思う。読み終わったら感想を書く予定だ。

 

ペスト (新潮文庫)

ペスト (新潮文庫)

  • 作者:カミュ
  • 発売日: 1969/10/30
  • メディア: ペーパーバック
 

 

アルベール・カミュ『ペスト』 2018年6月 (100分 de 名著)