『メイド・イン・USA』だけどフランス映画
ヌーヴェルヴァーグを代表するジャン=リュック・ゴダール監督の作品。初期のゴダール作品でアンナ・カリーナが主演している。フランス映画なのにタイトルが『メイド・イン・USA』となっているのは、ゴダールがアメリカ映画にオマージュを捧げているため。
ゴダールの作品らしく、「観客は騙せても私は騙せない」といったメタ発言が出てきたり、色彩がかなりカラフルになっている。唐突に日本人も出てくる。ある登場人物の名前を効果音で隠すという演出もされている。そして、アンナ・カリーナが美しく撮られている。ちょっと疲れている感じがみえたけど。アンナ・カリーナと小松菜奈って雰囲気似ているなってふと思った。
内容はよく分からないけれど、美的センスというか詩的な台詞にひかれてゴダール作品を見続けている。ゴダール作品は難解でよく分からないのに(特に『気狂いピエロ』や『ゴダールの決別』)、スタイリッシュさやお洒落さにひかれて観てしまう。