日々の栞

本や映画について気ままに書く。理系の元書店員。村上春樹や純文学の考察や感想を書いていく

あの時彼女と寝るべきだったのか /『バート・バカラックはお好き?』 村上 春樹

あの時彼女と寝るべきだったのか ?

「もしかしたらやれていたかもしれない」という経験を世の男性たちはどの位経験しているのだろうか。あの時彼女と寝れたかもしれなかったという経験は僕にはないけれど、もしかしたら付き合っていたかもしれないというような思い出がある。それとこれとは話が別なんだろうけど。最近「やれたかも委員会」って言う漫画があるけど、『 バート・バカラックはお好き?』はそんな感じの話だ。

村上春樹ってそんな感じの話が多いよねと思ったが、冷静に考えれば「やれたかも」ではなく実際に「やっている」。文通をきっかけで出会った男女の淡い関係性が感傷的に描かれている。僕にも「あのときやれたかもしれないな」と思えるような経験が出来るのだろうか…一回ぐらい経験してみたい。

 

やれたかも委員会 1巻

やれたかも委員会 1巻