日々の栞

本や映画について気ままに書く。理系の元書店員。村上春樹や純文学の考察や感想を書いていく

乃木坂46・齋藤飛鳥が文学女子すぎる件

乃木坂46に理想の文学女子がいた

大学生になったら、美しい文学女子とお近づきになりたい...これは全国の文学男子なら一度は思い描く妄想だろう。何を隠そう僕もその文学男子の一人なのである。僕は安部公房を嗜む文学女子を探していた。安部公房の作品をめぐる教養溢れる会話、知的な古本屋デート、僕はまだ見ぬ文学女子に期待を抱いていた。しかし、そんな理想の文学女子は大学には存在しなかった。

「今の大学生は本をあんまり読まない。もっと本好きが集まる場所に行こう」と僕はかなり大規模な書店でアルバイトを始めた。「こんなに大きな書店なら安部公房を嗜む文学女子とお近づきになれる」そんな確信を感じてアルバイトに励んだのだが、いっこうに文学女子が現れる気配がない。バイト先の可愛い同期に好きな作家は何と聞いたら、「私、本読まないの」と言った。絶望だった。

もう何処に行っても文学女子には出会えないのではないか。ましてや、安部公房が好きな文学女子は絶滅危惧種か、あるはすでに死に絶えてしまったのかもしれない。文学女子なんて小説の紙面上にしか存在しないのではないかと考えていた矢先、ついに出会ってしまった、文学女子に。しかも安部公房を嗜む文学女子に。実際に会ったわけではないけど。そう、その文学女子が乃木坂46・齋藤飛鳥だった。

 

 

齋藤飛鳥の読む本が渋すぎて乃木坂にはまる僕。

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きっかけは乃木坂46に、安部公房が好きなメンバーいるというネットの記事を見たことだ。アイドル系に疎い僕は乃木坂のことがよく分かっていなかった。「齋藤飛鳥ってどんな人だろ」と調べてみると、とにかく読む本が渋い。好きな作家は貫井徳郎と安部公房。もうこれだけで好感度が5万ぐらい上がっている。しかも『砂の女』が好きときている。さらに好感度が5000億上乗せである。安部公房が好きな女子って存在するんだと、文学女子への希望を諦めていた僕はちょっと感動してしまった。しかも、凄く凄く可愛いし、顔がとにかく小さい。これこそ理想の文学女子。森見登美彦風に言えば黒髪の乙女。

 

読み終わった後にモヤモヤしたりとか、結末に納得いかない感じの作品がすごい好きなんです。だって、現実ってスッキリすることがあんまりないなと思っているから(笑)。

 

インタビューのこの感じといい、ダークなところもすごく良いので好感度がさらに5兆アップである。

興味が湧いたのでどんな本を読むのか調べてみたら、なかなか文学寄りの本を読んでいてさらに好感度が100万ほど上がった。

僕が調べたところによると、遠藤周作にカフカ、ゴーゴリ、舞城王太郎、大江健三郎が好きらしい。なかなか通好みの作家だ。セブンルールという密着番組で齋藤飛鳥のテンションが一番上ったのは『石川淳・安部公房・大江健三郎集』をもらった時だったというエピソードもある。安部公房と大江健三郎はかなり渋い。身近に安部公房と大江健三郎を読む女子がいたら確実に惚れてしまう。

日本の作家でいうと戦後の20世紀辺りに活躍した作家が好きなのかな。後藤明生とかの内向の世代の本とかも読んだらはまりそうな感じがする。倉橋由美子とかは、安部公房や大江健三郎が好きな人なら絶対ハマると思う。なので当ブログでは齋藤飛鳥さんに倉橋由美子を勝手にオススメしていきたい。

 

 

写真集のタイトルが『潮騒』

齋藤飛鳥ファースト写真集 潮騒

齋藤飛鳥ファースト写真集 潮騒

 

  写真集も出ていることを知って、早速アマゾンで調べてみたら、写真集のタイトルに驚愕した。

 

『潮騒』!潮騒!!

 

文学好きならもちろん分かるであろう三島由紀夫の代表作だ。これは購入不可避。

 

うーん、つけた理由とかは私はわからないんですよ、まったく。全然関係ないと思うんですけど、三島由紀夫さんの「潮騒」という小説が好きです。タイトルをファンの方が握手会で「潮騒(しおさい)って読めない。どう読むの」と言われて。日本が心配です。 

 うん毒舌だ。

【あしゅ無双】乃木坂46齋藤飛鳥、ファンが『潮騒』読めず「日本の将来が心配です」

 

インタビューによると三島由紀夫の潮騒も読んでいるようだ。文豪の守備範囲が広い。あと毒舌なところもいい。というわけですっかり齋藤飛鳥のファンになってしまいました。これからの齋藤飛鳥さんの読書遍歴が気になるところ。応援しています!

 


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