日々の栞

本や映画について気ままに書く。理系の元書店員。村上春樹や純文学の考察や感想を書いていく

この世界は本当の現実なのか!?仮想現実をテーマにした映画5選

この世界は現実?それとも幻想?

gigazine.net

一時期話題になったこのニュースのように、「この世界は現実か?」と問いかける思考実験が多い。例を挙げれば、「胡蝶の夢」や「水槽の中の脳」などがある。この手のテーマは昔から議論されてきてきた。「今生きている現実とは本当の現実なのか」というのは映画でも扱われてきた題材だ。映画をみてこの世界とはなんだろうと考えてみるのはどうだろうか。

 

 

 インセプション

インセプション (字幕版)

インセプション (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

コブは、人が一番無防備になる状態――夢に入っている時に潜在意識の奥底まで潜り込み、他人のアイデアを盗み出すという、危険極まりない犯罪分野において最高の技術を持つスペシャリスト。コブが最後の危険なミッションに臨み、夢の中の夢の中の夢に向かう姿を描く。

胡蝶の夢という中国の説話がある。夢の中で胡蝶(蝶)として飛んでいた所、目が覚めたが、はたして自分は蝶になった夢をみていたのか、それとも今の自分は蝶が見ている夢なのか、という説話だ。この世界は夢なのか、それとも現実なのかというテーマがモチーフとなっているのが『インセプション』だ。クリストファー・ノーラン監督の代表作で、非常に難解な映画として知られている。この映画、夢の中に侵入する話かと思いきや、最終的には夢の中の夢の中の夢に行くことになるという非常にややこしいものだ。夢の階層が深くなっていくにつれて、時間の進み方が遅くなるなど、設定や演出が非常に凝っている。最後のシーンは夢から覚めたコブが「これは現実かどうか確かめる」シーンがあるのだが、なかなか示唆に富む名シーンとなっている。

 

 

オープン・ユア・アイズ

オープン・ユア・アイズ

オープン・ユア・アイズ

  • 発売日: 2014/12/08
  • メディア: Prime Video
 

順風漫帆な生活を送っていた美青年が、交通事故で顔が醜く変貌してから体験する‘悪夢’を描くサイコ・スリラー。

イケメンな独身貴族として人生を謳歌していたセサルは、パーティーで会ったソフィアという女性に一目ぼれする。セサルに付きまとっていた女は嫉妬から、セサルを乗せた車ごと崖から飛び降り心中を図る。なんとか助かったセサルだが、顔にひどい傷を負い、ソフィアにも見放されて自暴自棄の生活を送っていた。しかし、ある日目が覚めると自分の顔は手術で治り、ソフィアとの仲も元通りになっていた。だが、悪夢を見るようになり、夢と現実の区別がつかなくなってゆく...こちらも夢と現実の混同を描いた映画。

 

 

マルホランド・ドライブ 

鬼才デイヴィッド・リンチ監督が贈る、カンヌ国際映画祭監督賞に輝いた衝撃のミステリー。濃厚な闇に覆われた真夜中の山道を走る1台の車。やがてぼんやりとしたヘッドライトに浮かび上がる“マルホランド・ドライブ”の標識。それは一度知ると何度でも味わいたくなる、美しくも妖しいワンダーミステリーへの入り口だった…。

こちらも現実と夢と妄想が入り混じった映画になっている。鬼才デイヴィッド・リンチ監督による映画で、難解映画として知られている。自分も現実と夢の狭間に迷い込んだかのような追体験ができる映画。

 

 

 マトリックス

マトリックス (字幕版)

マトリックス (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

凄腕ハッカーのネオは、最近”起きてもまだ夢を見ているような感覚”に悩まされていた。そんなある日、自宅のコンピュータ画面に、不思議なメッセージが届く…。正体不明の美女トリニティーに導かれて、ネオはモーフィアスという男と出会う。そこで見せられた世界の真実とは。やがて、人類の命運をかけた壮絶な戦いが始まる。 

水槽の脳という思考実験・仮説がある。「自分が体験しているこの世界は、水槽に浮かんだ脳が見ている夢なのではないか」というものだ。これをまんま映画にしたのが『マトリックス』だ。現実はコンピューターが作り出した仮想現実だったというものだ。

 

 

トゥルーマン・ショー 

トゥルーマン・ショー (字幕版)

トゥルーマン・ショー (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

トゥルーマンは保険会社の平凡なセールスマン。しかし彼は自分の生活が少し変だと思い始めた。もし自分の人生が、実は“演出された作りもの”だったら…? 鬼才ピーター・ウェアー監督のもと、才人ジム・キャリーが絶妙な名演技を見せて絶賛されたヒューマン・コメディの傑作。

トゥルーマン・ショー』は、生まれた時から、その人生がテレビ番組としてライブ中継され続けてきた男性を描いた作品である。 自分の人生が誰かによって作られたショーだったというものだ。