日々の栞

本や映画について気ままに書く。理系の元書店員。村上春樹や純文学の考察や感想を書いていく

翻訳家としての村上春樹!ハルキが翻訳した海外小説まとめ

村上春樹といえば『ノルウェイの森』や『ねじまき鳥クロニクル』、『1Q84』などの小説で知られている日本を代表する小説家だ。

それだけでなく海外小説の翻訳も手掛けており、海外文学の紹介や翻訳を手がけるといった一面も持っている。村上春樹が手掛けた翻訳は、『ティファニーで朝食を』といった名作が多い。そこで、村上春樹が翻訳を手掛けた名作小説をまとめてみた。

 

 

グレート・ギャツビー / スコット・フィッツジェラルド

村上春樹が人生で巡り会った、最も大切な小説を、あなたに。新しい翻訳で二十一世紀に鮮やかに甦る、哀しくも美しい、ひと夏の物語―。読書家として夢中になり、小説家として目標のひとつとしてきたフィッツジェラルドの傑作に、翻訳家として挑む、構想二十年、満を持しての訳業。

グレート・ギャツビー』は村上春樹が影響を受けた作品で、『ノルウェイの森』にも登場し、癖のある登場人物・永沢に「グレート・ギャツビイ を三回読む男なら俺と友だちになれそうだな」とまで言わしめている。『グレート・ギャツビー』は日本人にはなじみがないかもしれないけれど、アメリカ文学を代表する作品で、20世紀最高の小説と言われている。ぜひ読んでみてほしい。特に最後の文章が、今まで読んだ小説の中で一番といえるほど美しい。

 

 

最後の大君 / スコット・フィッツジェラルド

 

 

 キャッチャー・イン・ザ・ライ / J.D.サリンジャー

主人公のホールデンは有名高校の生徒で、作文だけは誰にも負けないが、あとの学科はからきしダメな16歳の少年。彼は自分の学校の先生たちや同級生や何もかもにうんざりしている。物語は彼が成績不良で退学になる直前の冬、自分から学校をおん出るところから始まる。ニューヨークの街をさまよいながら彼は昔の先生や友人やガールフレンドに再会していくが…… 

青春文学の金字塔サリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』が村上春樹の新訳で新しい命を吹き込まれた。天気の子の中でも、主人公帆高が読む本として登場する。

 

 

 心は孤独な狩人 / カーソン・マッカラーズ

 

 

結婚式のメンバー / カーソン・マッカラーズ

この街を出て、永遠にどこかへ行ってしまいたい――むせかえるような緑色の夏に、十二歳の少女フランキーは兄の結婚式で人生が変わることを夢見た。南部の田舎町で、父や従弟、黒人の女料理人ベレニスとの日常に倦み、奇矯な行動に出るフランキー。狂おしいまでに多感で孤独な少女の心理を、繊細な文体で描き上げた女性作家の最高傑作。

 

 

大聖堂 / レイモンド・カーヴァー

 

 

 ティファニーで朝食を / トルーマン・カポーティ

第二次大戦下のニューヨークで、居並びセレブの求愛をさらりとかわし、社交界を自在に泳ぐ新人女優ホリー・ゴライトリー。気まぐれで可憐、そして天真爛漫な階下の住人に近づきたい、駆け出し小説家の僕の部屋の呼び鈴を、夜更けに鳴らしたのは他ならぬホリーだった…。表題作ほか、端正な文体と魅力あふれる人物造形で著者の名声を不動のものにした作品集を、清新な新訳でおくる。

ティファニーで朝食を』というタイトルが印象的で、読んだことはないがタイトルは知っているという人もいるはずだ。この小説は映画化されていて、オードリー・ヘップバーンが主演したことで有名になった。オードリー・ヘップバーンの印象が強い人が多いだろうが、原作の小説は映画とかなり異なる。『ティファニーで朝食を』は、ニューヨークを舞台にした、自由奔放なホリー・ゴライトを中心とする青春小説だ。
映画では成熟したホリーと魅力的な男性との大人の恋といった感じだが、原作では自由奔放なホリーが、様々な出会いを通して成長し、自分らしく生きる様が描かれている。なので、映画と小説は別物として思った方がいいかも。

 

 

 ロング・グッドバイ / レイモンドチャンドラー

私立探偵のフィリップ・マーロウは、億万長者の娘シルヴィアの夫テリー・レノックスと知り合う。あり余る富に囲まれていながら、男はどこか暗い蔭を宿していた。何度か会って杯を重ねるうち、互いに友情を覚えはじめた二人。しかし、やがてレノックスは妻殺しの容疑をかけられ自殺を遂げてしまう。が、その裏には悲しくも奥深い真相が隠されていた…… 

 

 

 卵を産めない郭公 / ジョン・ニコルズ

 

 

 

本当の戦争の話をしよう / ティム・オブライエン

 

 

 

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