日々の栞

本や映画について気ままに書く。理系の元書店員。村上春樹や純文学の考察や感想を書いていく

新海誠『すずめの戸締まり』の小説が8月に発売されることについて


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今年公開を楽しみにしている映画が、新海誠の最新作『すずめの戸締まり』だ。

最近では、特報動画が公開されていた。

前作の『天気の子』や『君の名は。』のように、『すずめの戸締まり』でも「災い」が物語の鍵になるようだ。これはセカイ系の話になりそうな予感。

 

新海誠監督は、『すずめの戸締まり』に関してこう語っている。

「あちこちで開け放しにし続けてしまった扉を、どのように閉めることが出来るのか。それをすずめに託し、戸締りをしながら日本列島を旅する物語を作っています。笑顔と昂ぶりを、観終えた後に残せるような映画にしたいのです」

 

「どのように閉めることができるのか」、この言葉はかつての勢いを失った日本にすごく刺さる気がする。今から公開が楽しみだ。

 

新海誠作品が公開されるときは、その映画のノベライズが先に出版されるのが恒例だった。

今回も映画公開より先に『すずめの戸締まり』の小説が出版されるのかなと思っていたところ、ちょうどAmazonに「小説 すずめの戸締まり」の文字が!

 

詳細を見てみると、8月24日に発売されるようだ。映画公開が11月11日なのでずいぶん早いなと思う。先に映画を見るか、先に小説を読むか非常に悩むところ。まあ、先に小説を読んでしまいそうだな。『天気の子』、『君の名は。』の時も、先に小説を読んだからな。贅沢をいえば、先に小説を読んで、小説を読んだ記憶を失った上で映画が観たい。

 

 

新海作品のノベライズだが、監督自身がノベライズを行なっていることが多い。これまでに『秒速5センチメートル』や『言の葉の庭』、『君の名は。』、『天気の子』は新海誠監督自らがノベライズを行なっている。感傷的なモノローグが得意な新海誠監督だけあってか、小説の文章もすごく味がある。

新海誠監督だが、村上春樹が大好きなことがあってか、文章から村上春樹みを感じることがよくある。なので新海誠は村上春樹チルドレンだと言われることが多い。確かにチルドレンだよなって思うことが多い。

 

特に『秒速5センチメートル』は、恋愛の喪失感といい『ノルウェイの森』に通じるものが多いなと思う。文章もすごくリリカルで、読むとすごく感傷的な気分になる。新海誠の小説の中で一番好きな小説だ。