日々の栞

本や映画について気ままに書く。理系の元書店員。村上春樹や純文学の考察や感想を書いていく

本の増えるスピードが指数関数的!4月に買った本を雑に紹介していく

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最近、部屋の本が増えるスピードが指数関数的に速くなっている。

 

本棚からキャパシティという概念が失われて久しい。もう本棚のキャパシティを無視して本を買っている。

読書好きは、本棚ではないところに本を積み出したら一人前って誰かが言っていた気がする(言ってない)。

いつか本に圧迫されて死んでしまうのかもしれない。今の気持ちは、バイバインの効果で増える栗まんじゅうに怯えるのび太くんのようだ。

 

そんなわけで、4月も大量の本を買ってしまった。いつものことである。

上に写真を載せているけれども、これはほんの一部だ。まだまだ4月に買った本はたくさんある。普段はあんまりしないのだけれど、買ったほんの一部を紹介しようと思う。

 

 

『遠い太鼓』 村上 春樹

まず紹介するのは村上春樹の『遠い太鼓』。これは小説ではなくて、エッセイだ。村上春樹が好きすぎて小説は全て読んでしまったのでエッセイに手を出した次第だ。エッセイすら読み切ってしまったらどうしようと思う今日この頃である。

村上春樹コンプリートの二巡目に突入するかと考えている。ポケモンで殿堂入りした後に再度殿堂入りしにいく的な感じだ。

同じくギリシャが舞台の村上春樹のエッセイ『雨天炎天』の方は読んだ。同じくギリシャが舞台なので読むのが楽しみだ。そういえば、ギリシャにはハルキ島という島がある。これは明日使えるムダ知識です。

 

 

『ちいさな城下町』 安西 水丸

イラストレーターに小説家とさまざまな顔を持つ安西水丸のエッセイだ。この本はそれほど大きくない街の本屋で買ったものだ。この規模感の本屋で売っているのは珍しいなと思っていたら、いつの間にか本を手にとってレジに並んでいた。本屋は怖いところである。

安西さんといえば村上春樹の本の表紙にイラストがよく使われていたりする。

 

 

『探偵AIのリアル・デープラーニング』 早坂 吝

僕の中で早坂吝はヤバいミステリ作家という認識がある。もちろん、良い意味でだ。個人的には麻耶雄嵩と双璧を成している。分かる人には分かってもらえると思う。

今までは『〇〇〇〇〇〇〇〇殺人事件』のようならいちシリーズしか読んだことがなかったので、話題作のこの本を買ってみた。

 

 

『強権と不安の超大国・ロシア』 廣瀬陽子

次は硬めの本だ。ロシアのウクライナ侵攻を受けて、ロシア・ウクライナ関連の本を読むようにしている。本屋でおすすめされていたので、手に取った次第だ。

著者の廣瀬陽子さんを知っている人は多いんじゃないだろうか。最近ではニュースのコメンテーターに引っ張りだこだ。同じ著作では『ハイブリッド戦争』という本もおすすめだ。

 

 

『身の上話』 佐藤 正午

次に紹介するのは、僕が敬愛してやまない佐藤正午大先生の『身の上話』だ。自分が影響を受けた作家を3人あげるなら間違いなく佐藤正午の名前を挙げるだろう。ちなみに他の作家は、村上春樹と安部公房だ。

そろそろ佐藤正午作品もコンプリートできそうだ。

 

 

『東京タワー』 江國 香織

女性に熱狂的なファンが多い江國香織の代表作『東京タワー』だ。なぜあんなにも女性人気が高いのだろう。男性である僕にとっては永遠の謎だ。

内容は大学生と人妻の禁断の恋という、センテンススプリングなストーリーになっている。

江國さんは『号泣する準備はできていた』ぐらいしか読んだことがなかったので楽しみだ。

 

 

『カップルズ』 佐藤 正午

またまた佐藤正午大先生の本を買ってしまったのである。これまでに佐藤正午ファンに実際に会ったことはないのだけれど、どこに生息しているのだろう。ネット上ではよく見るのだけれど。佐藤正午の小説を読んでいるときは本当に幸せな気分になれる。

 

 

『葬儀の日』 松浦 理英子

松浦作品って意外と読んだことなかったなと思って買ってしまった。『親指Pの修行時代』も読んでみたいなと思う。

 

 

『消失!』 中西 智明

この本は前々から気になっていた。ものすごい仕掛けがあるミステリということで読む前からワクワクさんになっている。

 

 

『成功者K』 羽田 圭介

成功者K (河出文庫)

この本はいつ文庫化するのかなってずっと思っていた。文学の主人公の名前にKってありがちよなって思う。夏目漱石の『こころ』の登場人物もKだし、カフカの『城』の主人公もKだ。

果たしてこのKというのは、ばね定数を意味するのか、カリウムを意味するのか、はたまたケルビンを意味するのか気になるところである(どれも違う)。

 

 

『プルースト効果の実験と結果』 佐々木 愛

分からない人のために説明しよう!プルースト効果とは、特定の匂いが記憶を呼び起こす現象のことである。現代的に言ったら「瑛人の香水」効果だ。なんか違うな。ドルチェ&ガッバーナ効果の方がいいか。