日々の栞

本や映画について気ままに書く。理系の元書店員。村上春樹や純文学の考察や感想を書いていく

新海誠の最新作『すずめの戸締まり』の特報が公開されていた件について


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気付かないうちに新海誠の最新作『すずめの戸締まり』の特報動画が公開されていた。

友達に言われなかったらしばらく気付いてなかっただろう。持つべきものは信頼できる友人である。感謝感謝。

 

さて、『君の名は。』と『天気の子』では自然災害に翻弄される人々を描いてきた新海誠だが、『すずめの戸締まり』でも「災い」が物語の鍵になるようだ。これはまた新海誠の十八番のセカイ系の話になりそうだ。

『すずめの戸締まり』というタイトルはずいぶん奇妙だけれど、災いの元となる「」を閉めていく旅をする少女・すずめの解放と成長を描く冒険物語になるようで納得した。災いの元というと「扉」はパンドラの箱のようなものなのだろうか。

今回の動画では主人公・すずめのビジュアルが初公開となった。日本各地の廃墟をめぐる話のようで、色んな街が美しい新海誠の描写で描かれるのだろう。前回の『天気の子』は完全に東京が舞台だったので、舞台という点では対照的な作品になりそうだ。

崩れかけた旅館というところから、バブル期には賑わっていたけど今は寂れてしまった地方都市が思い浮かんでしまう。前回の『天気の子』は、日本がこれからどんどん衰退していくということを暗示しているような印象があったけど、この作品もそのような文脈にあるのだろうか。

 

新海誠監督の言葉を引用してみると

「あちこちで開け放しにし続けてしまった扉を、どのように閉めることが出来るのか。それをすずめに託し、戸締りをしながら日本列島を旅する物語を作っています。笑顔と昂ぶりを、観終えた後に残せるような映画にしたいのです」

 

どのように閉めることができるのか…失われた30年を経ても未だに大きな経済成長が見られず、少子高齢化が止まらない日本に重なるものがあると思うのは考え過ぎだろうか。

 

ストーリーは、九州の静かな町で暮らす17歳の鈴芽(すずめ)は、「扉を探してるんだ」という旅の青年に出会うところから始まる。彼の後を追うすずめが山中の廃墟で見つけたのは、まるでそこだけが崩壊から取り残されたようにぽつんと佇む古ぼけた扉。何かに引き寄せられるように、すずめは扉に手を伸ばすが……。やがて日本各地で次々に開き始める扉。その向こう側からは災いが訪れてしまうため、開いた扉は閉めなければいけないのだという。「星と、夕陽と、朝の空と。迷い込んだその場所には、すべての時間が溶け合ったような、空があった」。不思議な扉に導かれ、すずめの“戸締まりの旅”が始まる。

 

ストーリーを見てみると、やっぱり、『秒速5センチメートル』や『言の葉の庭』のような路線ではなく、『君の名は。』とか『天気の子』、『ほしのこえ』といったセカイ系の文脈に当てはまる作品になりそうだ。

 

あと気になった点だけど、『すずめの戸締まり』は11月11日に公開なんだな。夏の大型アニメ映画みたいな感じで夏休みあたりに公開されるのかなって思っていたからめっちゃ意外。

 

今から公開が楽しみだ。