日々の栞

本や映画について気ままに書く。理系の元書店員。村上春樹や純文学の考察や感想を書いていく

子どもには読ませたくない / 『神様ゲーム』 麻耶 雄嵩

これは子どもに読ませたくない

 

 

神降市で猫殺しがおこるのだが。

 

ここから下はネタバレ

 

 

 

 

結局、父親と母親のどちらが共犯者なのか?

結論から言うと、共犯者は「母親」だ。だって、神様がそう言っているから。神様はすべての事を知っている。だから、神様である鈴木君は間違えるはずがない。鈴木君が話していることは推理ではなく、真実だ。論理的に推論した推理が、真相に一致しないこともあるという、後期クイーン的問題に行きつくのではないのか。

 

 

 

まあ、どちらの説にせよ、主人公にとってはやるせない結末となるけれども。

 

神様ゲーム (講談社文庫)

神様ゲーム (講談社文庫)