日々の栞

本や映画について気ままに書く。理系の元書店員。村上春樹や純文学の考察や感想を書いていく

2022-05-01から1ヶ月間の記事一覧

不思議の国にGo To トラベル!架空の世界に誘われるファンタジー小説10選

皆さんは最近旅行できていますか? 時期が時期なので、なかなか旅行に行けていない人も多いはず。 そんな時はファンタジー小説を読んで、異世界旅行気分を味わってみるのはどうでしょう? 現実世界とはかけ離れた架空の世界を冒険すれば、気分転換になるはず…

気になりすぎて夜しか眠れない!最近気になっている新刊をざっくり紹介する

皆さん、夜はよく眠れているでしょうか? 僕は新刊本が気になりすぎて、夜しか眠れません。 8時間しか寝てません。辛い辛い。 そんな冗談はさておいて、最近気になっている新刊を紹介していこうと思う。 この記事を読んだら、あなたも気になりすぎて夜しか…

新海誠『すずめの戸締まり』の小説が8月に発売されることについて

www.youtube.com 今年公開を楽しみにしている映画が、新海誠の最新作『すずめの戸締まり』だ。 最近では、特報動画が公開されていた。 前作の『天気の子』や『君の名は。』のように、『すずめの戸締まり』でも「災い」が物語の鍵になるようだ。これはセカイ…

村上春樹がチノ・デルドゥカ世界文学賞を受賞した件について

www.jiji.com 村上春樹がチノ・デルドゥカ世界文学賞を受賞したと言うおめでたいニュースが入ってきた。 イタリアの文化人の名前を冠した「チノ・デルドゥカ世界文学賞」は「現代のヒューマニズムのメッセージ」を表現する人に授与される賞のようだ。賞金は…

偶然の大地を彷徨う / 「彼女の町と、彼女の緬羊」 村上 春樹

村上春樹の小説によく登場する動物といえば、やっぱり羊だと思う。 タイトルに羊と入る『羊をめぐる冒険』は村上春樹の代表作だ。『羊をめぐる冒険』に登場する羊男は有名なキャラクターで、『羊男のクリスマス』や『図書館奇譚』にも登場している。その他に…

「どれくらい好き?」と聞かれたときの最適解を村上春樹から学ぼう

いきなりだが、男子が女子に聞かれて困る質問ってなんだろうか? いきなり来るのはステーキだけにしてくれという人がいるかもしれないが、考えてみて欲しい。ありすぎて、絞りきれないという人もいるかもしれない。 男子が女子に聞かれて困る質問の個人的第…

ゴダールの名作『気狂いピエロ』の原作が文庫化していた件について

最近本屋でびっくりしたのは、ゴダールの『気狂いピエロ』の原作小説が文庫化されていたことだ。『気狂いピエロ』に原作があったのかってところにまず驚いた。 あとは『気狂いピエロ』の原作は今までに邦訳されたことがないというのにも驚いた。 www.youtube…

過去の輝きが喪失することの哀しさ / 「駄目になった王国」 村上 春樹

小中学校の同級生にとてもサッカーが上手い子がいた。運動神経がとても良くて、走りも早い。ドリブルをすれば誰も止めることができなかった。おまけに顔がカッコよくて、女の子にとてもモテた。まさしく神童だった。 高校からは名のしれた強豪校に推薦で入学…

隠れたミステリの傑作・『神のロジック 人間のロジック』が復刊された件について

最近仕事が忙しくて本屋に行けていなかったのだが、久しぶりに行ってみると大発見があった。 それは、幻のどんでん返しの名作、西澤保彦の『神のロジック 次は誰の番ですか?』が復刊されていたのだ。昔の題名は『神のロジック 人間のマジック』だった。 こ…

物語は暗闇を照らす光 / 「夜中の汽笛について、あるいは物語の効用について」 村上 春樹

「夜中の汽笛について、あるいは物語の効用について」は『夜のくもざる』に収録された村上春樹の超短編小説だ。いや、長さ的にはショートショートと言った方がいいのかもしれない。 『夜のくもざる』は、村上春樹とイラストレーターの安西水丸がコラボレーシ…

女性を失うということ /「女のいない男たち」村上 春樹

「女のいない男たち」は村上春樹の短編集『女のいない男たち』に収録された短編小説である。『女のいない男たち』という短編集は、何かしらの理由で女を失ってしまった男たちを描いた、コンセプトアルバムのような作品だ。「女のいない男たち」という短編は…

ギリシャのアトス・トルコをめぐる冒険 / 『雨天炎天』 村上 春樹

僕はエッセイはほとんど読まないし、海外の地も踏んだことがない。この御時世、海外旅行もなかなか行きづらいので、海外旅行についてのエッセイを読んで旅行気分に浸ってみた。その他にも、村上春樹の小説をほとんど読んでしまって、読んでいないのはエッセ…

本の増えるスピードが指数関数的!4月に買った本を雑に紹介していく

最近、部屋の本が増えるスピードが指数関数的に速くなっている。 本棚からキャパシティという概念が失われて久しい。もう本棚のキャパシティを無視して本を買っている。 読書好きは、本棚ではないところに本を積み出したら一人前って誰かが言っていた気がす…