日々の栞

本や映画について気ままに書く。理系の元書店員。村上春樹や純文学の考察や感想を書いていく

2022-01-01から1ヶ月間の記事一覧

村上春樹が好きな人におすすめの小説10選

村上春樹が好きな人というのは多いはずだ。中には村上春樹の小説を全て読み終わってしまったという人もいるかもしれない。僕もそうだったのだけれど、村上春樹の小説を全て読み終わってしまって、次にどんな小説を読んだらいいのかと思った時期があった。 村…

「ブラックボックス」 砂川 文治

砂川文次は「市街戦」で第121回文學界新人賞を受賞しデビュー。今までに、「戦場のレビヤタン」、「小隊」で2度芥川賞候補にノミネートされている。元自衛官とあってか、戦争や兵隊をモチーフにした小説が多い。「小隊」という小説は北海道に上陸したロシア…

筋肉を追求した先にあるのは女性らしさ? /「我が友、スミス」 石田 夏穂

石田夏穂は2021年「我が友、スミス」で第45回すばる文学賞佳作を受賞しデビュー。デビュー作で芥川賞にノミネートされた。すばる文学賞佳作から候補に選ばれたのは驚いた。もし、芥川賞を受賞すれば、初の快挙じゃないだろうか。 「我が友、スミス」は、ボデ…

第166回芥川龍之介賞の受賞作を予想する

芥川賞の受賞作がもうすぐ決まるということで、僕も芥川賞の候補作を全て読んで、予想してみた。季節になりました。候補作が発表されたので、簡単にまとめてみようと思う。 今回の候補作では、ジェンダーや非正規雇用、ジェネレーションZなどが題材になって…

栄冠は誰の手に!?第166回芥川龍之介賞の候補作のまとめと紹介

年が明けて1月になり、芥川賞の季節になりました。候補作が発表されたので、簡単にまとめてみようと思う。 石田さんと九段さん、島口さんは2021年に新人賞を受賞し、今回初めて芥川賞候補に選ばれた。新人賞を受賞してから1年以内でありフレッシュな顔ぶれだ…