日々の栞

本や映画について気ままに書く。理系の元書店員。村上春樹や純文学の考察や感想を書いていく

2021-05-09から1日間の記事一覧

アバンギャルドなユーモア入門 / 『マリ&フィフィの虐殺ソングブック』 中原 昌也

中原昌也は、日本現代文学の作家の中でも異端の作家だと思っている。 紋切り型の文章・表現の多用、ストーリーではなく規則性に従って小説を進行させる技法など同じような作風を持つ作家は日本にいないのではないかなと思う。近い作風だとヌーヴォー・ロマン…