日々の栞

本や映画について気ままに書く。理系の元書店員。村上春樹や純文学の考察や感想を書いていく

2018-02-01から1ヶ月間の記事一覧

【やれやれ】村上春樹の小説にありがちなこと

村上春樹の小説にありがちなこと 職業としての小説家(新潮文庫) 作者:村上春樹 新潮社 Amazon 現代日本文学シーンを牽引する村上春樹。その村上春樹の小説にありがちなことを挙げてみた。やれやれ。 「やれやれ」言いがち 村上春樹の小説頻出ワードNo.1と…

失われたものへのレクイエム / 『1973年のピンボール』 村上 春樹

青春三部作の二作目 村上春樹の第二作目であり、青春三部作の2作目である『1973年のピンボール』。『風の歌を聴け』に続いて、主人公は「僕」と「鼠」で、二人の話がパラレルに綴られて行く。この小説で二人が邂逅を果たすことはなく、2人が再び出会うことに…

あの時彼女と寝るべきだったのか /『バート・バカラックはお好き?』 村上 春樹

あの時彼女と寝るべきだったのか ? 「もしかしたらやれていたかもしれない」という経験を世の男性たちはどの位経験しているのだろうか。あの時彼女と寝れたかもしれなかったという経験は僕にはないけれど、もしかしたら付き合っていたかもしれないというよ…

象徴としてのあしか / 「あしか祭り」 村上 春樹

メタファーとしてのあしか そういえばあしかを見た記憶がない。子供の時に見た気がするが、あれはあざらしだっかかもしれない。この「あしか祭り」にとってあしかという存在は重要なものではなく、ある種の象徴性を備えたメタファー的な存在としてあらわされ…

本当に怖いものは... / 「鏡」 村上 春樹

鏡は「この世ではないもの」を映すと言われていて、心霊話の題材としてよく使われる。僕も子どもの時に、合わせ鏡をすると「何か良くないもの」が紛れ込むから辞めなさいと言われた記憶がある。ここでいう「何か良くないもの」というのは心霊的でオカルト的…

ZARAの靴がバレンシアガ・リック・オウエンスぽい件について

ZARAの靴に既視感が... お金がない貧乏大学院生なので、ZARAのオンラインショッピングでも見て、安くていいアイテムがないかなと思って探していた。すると、見覚えのある靴に出会った。あれ、この靴どこかで見たことがある... あれ... 何だっけ... バレンシ…

かつて誰かがいた場所に自分はいる / 『その街の今は』 柴崎 友香

かつて誰かがいた場所に、私はいる アパートで独り暮らしをしているとふと思うことがある。いま僕が住んでいる部屋にはどんなひとがすんでいたのだろう?当たり前のことだけど、僕たちはかつて誰かが生きた場所に生きている。このような過ぎ去った時間の積み…

新しい国民の休日を作るなら何にしよう?

新しい祝日を作るなら何にしよう? news.livedoor.com 12月23日が休みでなくなるみたいだ。12月と言えばクリスマスよりも天皇誕生日の方がメインみたいなところがあるから(そんなことはない)、非常に残念だ。ああ、休みが欲しい。まだ学生だけどそう思う。…