日々の栞

本や映画について気ままに書く。理系の元書店員。村上春樹や純文学の考察や感想を書いていく

2018-02-08から1日間の記事一覧

かつて誰かがいた場所に自分はいる / 『その街の今は』 柴崎 友香

かつて誰かがいた場所に、私はいる アパートで独り暮らしをしているとふと思うことがある。いま僕が住んでいる部屋にはどんなひとがすんでいたのだろう?当たり前のことだけど、僕たちはかつて誰かが生きた場所に生きている。このような過ぎ去った時間の積み…