日々の栞

本、映画、ファッションについて気ままに書く。理系の元書店員。

もし別の人生を選んでいたら!?人生の選択やタラレバを描いたif映画まとめ

人生は選択の連続

 

 人生は選択の連続だ。身近な選択であれば、どの道を通るか、昼飯は何を食べるか。人生を左右するものであれば、何を学ぶか、どの就職先にするか、どこに住むか、誰と結婚するか、と選択から逃れることはできない。選択肢は多いけど、人生は一度しかない。だから、必ず何かの選択肢を選ばなければならない。それでも、あの時こうしてればと「ありえたかもしれない人生」に思いを馳せたことがある人は多いはずだ。そんな人生のタラレバについて描いた映画についてまとめてみた。

 

 

 バタフライ・エフェクト

“カオス理論”をテーマに、過去を書き換える術を知り、最愛の女性を救おうとした青年に訪れる運命を描く。

「 あの時、別の選択をしていたらどうなっていただろう」というみんな一度は思ったことがあることを、カオス理論をモチーフに描いた映画。タイトルになっている「バタフライ・エフェクト」とは、「初期値にわずかな変化を与えると、そのわずかな変化が無かった場合とは、その後の系の状態が大きく異なってしまうという現象」のことだ。「ブラジルで1匹の蝶が羽ばたくとテキサスで竜巻が起こるか?」という例えのように、小さな変化が後に大きな変化を生み出してしまう。この映画の主人公も、最愛の人を救うためにタイムスリップして「人生の選択」をやり直していくが、予期せぬ結果を引き起こしてしまう。苦悩の果てに主人公が選んだ選択とは....映画史上最も切ないハッピーエンドといううたい文句にふさわしい映画。

 

 

ダイアナの選択

ダイアナの選択 [DVD]

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ユマ・サーマンエヴァン・レイチェル・ウッドがトラウマを抱えるヒロインを演じたミステリー。17歳の時に銃乱射事件に巻き込まれ、犯人から生死を分かつ究極の選択を迫られたダイアナ。15年後、彼女は理想の人生を手に入れたかに見えたが…。

 この映画は有名な映画ではないが、人生の選択を描いた名作だ。17歳の時に銃乱射事件に巻き込まれ、トラウマを抱いたダイアナの人生が淡々と描かれる。一見すると、ダイアナは理想の生活を送っているように見えるが、日々の生活に事件の暗い影が差していた。普通に話が終わると思いきや、ラストでダイアナの選んだ選択の真相が明かされる。最初は頭にたくさんの?が浮かび、意味が分からないが、劇中の伏線を辿っていくと、ダイアナの選択の意味とその重さが理解できる。難解さを超えた先に感動が味わえる良作。ただ、Amazon Primeとかのネット配信のラインナップになく、大きなTSUTAYAぐらいでしか借りれない。そのぐらいマイナーな映画だけれど是非見て欲しい。 

 

 

スライディング・ドア

ヘレンは広告代理店のエグゼクティヴ。作家志望のボーイフレンド、ジェリーと同棲している。今日も彼をベッドに残してあわてて出勤。しかし、遅刻してミーティングに出た途端にクビを言い渡された。最悪な気分で地下鉄の駅に向かうヘレン。電車に乗ろうとすると寸前でドアが閉まってしまう。ツイてないときは、何から何までツイてない。だが、もしこの電車に間に合っていたら・・・? この時からヘレンはふたつの不思議な運命をたどっていく。

電車に乗れたとき or 乗れなかった時の二通りの未来を描いたラブストーリー。地下鉄のドアが閉まった場合と閉まらなかった場合といったささいなことでも人生は大きく変わりうるのだ。

 

 

 アバウト・タイム

 21歳を迎えたティム・レイクは、自分にタイムトラベル能力があることを知る…。新年のパーティーを満足できないまま終えた夜、ティムは父親から、レイク家の男たちは代々タイムトラベルの能力があることを告げられる。歴史を変えることはできないが、自分の人生に起きる事や起きてしまった事を変えることができるのだ。ティムは彼女を作り、より良い人生を送ることを心に決める。

タイムトラベルで人生の選択を良い方にやり直していく話。人生を何回もやり直す映画なんだけれど、考えさせられるのは「今を生きること」だ。現実はタイムスリップしたりすることはできないし、ましてや人生の選択をやり直すことなんて出来るわけがない。だから、一つ一つの選択に重みがある。人生をやり直す映画だけれど、逆説的に今を懸命に生きることの素晴らしさを教えてもらった。恋愛映画だけれど人生についても考えさせられた。観ると今を生きることが愛おしくなる映画。

 

恋はデジャ・ブ

恋はデジャ・ブ (字幕版)
 

高慢で自己中心的なTVの人気予報官フィルは、"聖燭節"の取材のためペンシルバニア州パンクスタウニーを訪れる。無事に取材を済ませたフィルであったが、吹雪が町を直撃し、足止めを喰ってしまう。しかし、その翌朝フィルが目覚めてみると昨日と同じ"聖燭節"のお祭が行われ、その翌日も・・・・・・。

フィルは気が付くと反復する一日に閉じ込められていた。同じ日が繰り返されるわけだから、事前に失敗することも分かるし、女の人を口説きなおすことも可能だ。だけれど、ある女の人だけは頑張っても口説き落とすことができない。それがきっかけとなり、繰り返される同じ日の中で、自己中心的なフィルは人間的に成長していく。 コメディ映画としても楽しめて、フィルがやけになって暴走するシーンとか、フィルの冗談がとにかく面白い。古い映画だけれど、色あせない面白さがある。

 

 

ミスター・ノーバディ 

2092年、世の中は、化学の力で細胞が永久再生される不死の世界となっていた。永久再生化をほどこしていない唯一の死ぬことのできる人間であるニモは、118歳の誕生日を目前にしていた。そんなとき、1人の新聞記者がやってきてニモに質問をする。「人間が“不死”となる前の世界は?」ニモは、少しずつ過去をさかのぼっていく――。 

 人生の全ての選択肢を選べたら…そんな途方もない考えを実現させたのがこの『ミスター・ノーバディ』という映画だ。主人公のニモは様々に分岐した人生を語りだす。母親についていったら、父親についていったら、三人の女性から誰を選ぶか。普通の人には不可能であるすべての選択肢を選んだ複数形の人生が幻想的な美しい描写で描かれる。複数の人生が描かれるため、混乱すると思いきや、主人公の髪型や服装、映像の雰囲気でうまく作り分けられている。一体ニモはどの人生を選んだのか?逆にニモはすべての選択肢を選ばなかったのか?この映画は本当に傑作だと思う!この映画を観ていると、どの選択肢にも同等の価値があり、悩んだ末の決断なのだから後悔する必要はないことに気づく。自分は今の選択肢を選び抜いた。選んだ選択には選ばれなかった選択の分の可能性の重さがあるのだ。