安藤忠雄の風の教会
Casa BRUTUS特別編集 安藤忠雄 ザ・ベスト (マガジンハウスムック)
- 作者: マガジンハウス
- 出版社/メーカー: マガジンハウス
- 発売日: 2014/11/10
- メディア: ムック
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日本を代表する建築家・安藤忠雄。安藤忠雄はコンクリート打ちっぱなしの建築で有名で、世界中の美術館や住宅の設計を手掛けている。日本で見られる安藤忠雄の美術館には直島の地中美術館や兵庫県立美術館などがある。そんな安藤忠雄の代表作の一つが「光の教会」、「風の教会」、「水の教会」からなる「教会三部作」。今回は六甲ミーツアートで特別公開されている「風の教会」を観に行った。「風の教会」だけは基本的に公開されていないので、これはチャンスだと思い、六甲山まで行ってきた。
風の教会
風の教会は、六甲山の六甲オリエンタルホテルの庭園に建てられ、結婚式場施設として使われていた。仏プロヴァンスのセナンク修道院 から 影響を受けており、コンクリート打ちっぱなしで出来た素朴な教会となっている。以前は自由に見学できたみたいだが、六甲オリエンタルホテルが2007年に営業を終了したため、特別な機会がない限り見学が出来なくなってしまった。六甲オリエンタルホテルは取り壊されたが、この風の教会だけは解体されずに残っている。六甲ミーツアートが開催されるようになって、風の教会は会場の一つとして公開されるようになった。現在では、結婚式や展示会場、撮影会場等に利用可能な貸しホールとして使われている。ちなみに、大阪府の「光の教会」、北海道の「水の教会」とならんで「教会三部作」と言われている。
いざ、風の教会へ
せっかくなので、この機会を逃すまいと六甲まで見に行ってきた。阪急の駅からバスとケーブルカーを乗り継いで、六甲山へ。
六甲はすっかり芸術祭の雰囲気になっていた。バスを乗り継いで、風の教会へ。
風の教会に到着。風の教会内ではさわひらきさんの作品が展示されていた。
いよいよ念願の「風の教会」にご対面!
外から見ると、シンプルなコンクリート打ちっ放しになっている。素朴で、神聖な印象を受けた。
ガラス張りのコロネードを通って、礼拝堂へ。
ついにご対面。コンクリート打ちっ放しのシンプルな礼拝堂で、「光の教会」とは違った荘厳さが漂っていた。コンクリートの無機質さと、ガラスから差し込んでくる光が相まって、静謐で神聖な空間になっている。
控えめな十字架もいい。ちなみに、左下にあるのが、さわひらきさんの作品。もともと教会内にあった椅子が作品に使われている。
左側がガラス張りになっているのだけど、そこから光が入ってくるのが、本当に美しかった。
オルガンも置かれている。「風の教会」本当に良かった。こんなところで結婚式が出来たら幸せだろうな。これで「光の教会」に続いて、「風の教会」を制覇したので、次は「水の教会」だ。行くのはいつになるのだろうか。ちなみに、「教会三部作」には入らないが、「海の教会」というものが淡路島にある。こちらも行ってみたい。