ほろ苦い一夏の思い出を描いたお洒落ミュージカル映画
『ラ・ラ・ランド』とも『シング・ストリート』とも違った、お洒落でガーリーなミュージカル映画。この映画を一言で表すと、お洒落!サントラから、衣装、演出、雰囲気に至るまで、センスに満ち溢れている。
ところどころ、1950年代末のフランスで始まった「ヌーヴェルヴァーグ」を思わせる映像で、ファッション共々スタイリッシュ!
『コーヒーをめぐる冒険』や『フランシス・ハ』のようにヌーヴェルヴァーグに影響を受けた感じがある。舞台はスコットランドのグラスゴーにある街。拒食症で入院中のイヴは、一人ピアノに向かい曲を書いていた。ある日、彼女は、病院を抜け出し向かったライブハウスで、アコースティック・ギターを抱えたジェームズに出会い、さらにジェームズがギターを教えているキャシーとも知り合うようになる。2人の少女と1人の少年はバンドを組み、一緒に音楽を作り始める。
とにかくイブのファッションがお洒落!サントラも雰囲気もお洒落!
拒食症を患い、少しメンヘラ気味で芸術の才能に溢れたサブカル系女子のイブ。この映画の見どころの一つがイブのファッションだ。イブのファッションがお洒落で可愛い!雑誌で例えると、FUDGEやCLUELといった感じのセンスに満ちたファッション。こんな彼女が欲しいな...そして映画を彩る音楽もお洒落だし、雰囲気もお洒落。本当にセンスの塊みたいな映画だな。演出(アイリスアウトとか)や雰囲気がヌーヴェルヴァーグの雰囲気に近いなと見てて思った。