日々の栞

本、映画、ファッションについて気ままに書く。理系の元書店員。

日本三大奇書、あるいは第四、第五の奇書

一度は聞いたことがある!?日本三大奇書

本好きの人、あるいはあんまり本を読まない人も聞いたことがあるかもしれない日本三大奇書。『ドグラ・マグラ』を筆頭に、日本の推理小説におけるアンチミステリの傑作とされる三つの小説の総称だ。その三つの小説とはドグラ・マグラ黒死館殺人事件『虚無への供物』だ。日本三大奇書の特徴としては、メタ構造、ペダンチックなどが挙げられる。その三大奇書の影響を色濃く受けた第四の奇書匣の中の失楽もあって、三大奇書とまとめて日本四大奇書とも言われる。そして、最近でも第五の奇書と呼ばれるんじゃないかなと思える小説も出てきている。そんな日本が誇る奇書について紹介!

 

読むと気が狂う!?『ドグラ・マグラ

ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)

ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)

 

 三大奇書の代表格『ドグラ・マグラ』。もう、本の表紙からして危ない香りが漂っている。読むと気が狂うと言われている。けれど、『ドグラ・マグラ』を読んだ友人は全員ぴんぴんしているので大丈夫。精神疾患入れ子構造が合わさって、よくわからニことになってくる。

 

ペダンチック過ぎて読み切れない!?『黒死館殺人事件

黒死館殺人事件 (河出文庫)

黒死館殺人事件 (河出文庫)

 

 ミステリーそっちのけで、神秘主義や呪術、暗号学の蘊蓄で満ち溢れている。あまりの蘊蓄の多さに読み通すのが困難になっている。

 

 激しい推理合戦が繰り広げられる『虚無への供物』

新装版 虚無への供物(上) (講談社文庫)

新装版 虚無への供物(上) (講談社文庫)

 

 主人公たちが推理合戦を繰り広げていくが、推理がどんどん衒学的になっていき、混迷を迎える。

 

オマージュに満ちた第四の奇書『匣の中の失楽

新装版 匣の中の失楽 (講談社文庫)

新装版 匣の中の失楽 (講談社文庫)

 

 三大奇書へのオマージュに満ちたアンチミステリ。第四の奇書と呼ぶにふさわしい小説。

 

個人的に推している第五の奇書『ディスコ探偵水曜日

ディスコ探偵水曜日(上)(新潮文庫)

ディスコ探偵水曜日(上)(新潮文庫)

 

 まず、ジャケット詐欺がひどい。内容にあっていない。ゼロ年代を代表するメタフィクションの傑作。