日々の栞

本や映画について気ままに書く。理系の元書店員。村上春樹や純文学の考察や感想を書いていく

2017-08-18から1日間の記事一覧

死に憑りつかれた者たち / 『MISSING』 本多 孝好

死の香りが漂う短編集 この『MISSING』を読んでいると、真夜中の学校のプールが思い浮かぶ。どこか寂しげな透明感があり、死の香りが漂っている雰囲気。 収録されている5編全部が死と関係している。死に憑りつかれたもの、死に向き合い自分が生きた証を残そ…