日々の栞

本、映画、ファッションについて気ままに書く。理系の元書店員。

風の教会に行ってきた

安藤忠雄の風の教会

Casa BRUTUS特別編集 安藤忠雄 ザ・ベスト (マガジンハウスムック)

Casa BRUTUS特別編集 安藤忠雄 ザ・ベスト (マガジンハウスムック)

 

 日本を代表する建築家・安藤忠雄安藤忠雄はコンクリート打ちっぱなしの建築で有名で、世界中の美術館や住宅の設計を手掛けている。日本で見られる安藤忠雄の美術館には直島の地中美術館兵庫県立美術館などがある。そんな安藤忠雄の代表作の一つが光の教会」、「風の教会」、「水の教会」からなる「教会三部作」。今回は六甲ミーツアートで特別公開されている「風の教会」を観に行った。「風の教会」だけは基本的に公開されていないので、これはチャンスだと思い、六甲山まで行ってきた。

 

風の教会

www.kazenokyoukai.com

風の教会は、六甲山の六甲オリエンタルホテルの庭園に建てられ、結婚式場施設として使われていた。プロヴァンスのセナンク修道院 から 影響を受けており、コンクリート打ちっぱなしで出来た素朴な教会となっている。以前は自由に見学できたみたいだが、六甲オリエンタルホテルが2007年に営業を終了したため、特別な機会がない限り見学が出来なくなってしまった。六甲オリエンタルホテルは取り壊されたが、この風の教会だけは解体されずに残っている。六甲ミーツアートが開催されるようになって、風の教会は会場の一つとして公開されるようになった。現在では、結婚式や展示会場、撮影会場等に利用可能な貸しホールとして使われている。ちなみに、大阪府の「光の教会」、北海道の「水の教会」とならんで「教会三部作」と言われている。

 

いざ、風の教会へ

せっかくなので、この機会を逃すまいと六甲まで見に行ってきた。阪急の駅からバスとケーブルカーを乗り継いで、六甲山へ。

f:id:plutocharon:20181129005105j:image

 

 六甲はすっかり芸術祭の雰囲気になっていた。バスを乗り継いで、風の教会へ。

 

f:id:plutocharon:20181129005224j:image

風の教会に到着。風の教会内ではさわひらきさんの作品が展示されていた。


f:id:plutocharon:20181129005236j:image

いよいよ念願の「風の教会」にご対面!


f:id:plutocharon:20181129005217j:image

外から見ると、シンプルなコンクリート打ちっ放しになっている。素朴で、神聖な印象を受けた。


f:id:plutocharon:20181129005229j:image

ガラス張りのコロネードを通って、礼拝堂へ。


f:id:plutocharon:20181129005240j:image

 

ついにご対面。コンクリート打ちっ放しのシンプルな礼拝堂で、「光の教会」とは違った荘厳さが漂っていた。コンクリートの無機質さと、ガラスから差し込んでくる光が相まって、静謐で神聖な空間になっている。


f:id:plutocharon:20181129005232j:image

控えめな十字架もいい。ちなみに、左下にあるのが、さわひらきさんの作品。もともと教会内にあった椅子が作品に使われている。


f:id:plutocharon:20181129005212j:image

 左側がガラス張りになっているのだけど、そこから光が入ってくるのが、本当に美しかった。

f:id:plutocharon:20181129010558j:image
f:id:plutocharon:20181129010552j:image

 オルガンも置かれている。「風の教会」本当に良かった。こんなところで結婚式が出来たら幸せだろうな。これで「光の教会」に続いて、「風の教会」を制覇したので、次は「水の教会」だ。行くのはいつになるのだろうか。ちなみに、「教会三部作」には入らないが、「海の教会」というものが淡路島にある。こちらも行ってみたい。

 

 

 

 

 

 

 

就活をしていて思ったことを殴り書きしてみた

就活のときに思っていたことをひたすらに書いてみた。

僕は理系の大学院生で、メーカーの技術職を中心に就活をしていた。まったく就活をしていなかったけれどなんやかんやで大手のメーカーに内定を頂くことが出来た。理系ならではの話や、就活のときに思ったことを書いていこうと思う。何かの参考になれば幸いだ。

 

何やかんやみんな就活を水面下で始めている

僕が所属している研究室はブラック研究室で、就活を積極的にすることは許されていないかった。なのでインターンにもいけずに研究ばっかりしていたけれど、他の研究室の子たちは全力で就活をしていた。みんなインターンにどんどん申し込んでいたということを知ったのは、就活が本格的に始まる前の2月のことだった。完全に出遅れていた。大学院生は研究で忙しいと思うけれど、民間企業に就職するなら、早めから就活を始めた方がいい。周りには、スタートダッシュが遅れて就活が上手くいかない子もいた。

 

何やかんや水面下で選考は始まっている

 意外に純朴だった僕は3月から選考がスタートすると思っていた。しかし、それは完全な間違いだった。僕の体験談を話そうと思う。かろうじて1dayインターンを受けていた企業から連絡がきて、2月に面接をすることになった。あれ、面接?外資系やIT系は早くから選考がスタートするというのは聞いていた。けれど、経団連に所属する企業は3月から始まるだろうと勝手に思っていた。実際は、インターンからの早期選考や奨学金選考で2月や1月の時点から選考を開始している企業がある。人によってはインターンからの早期選考で、3月時点で内定を持っている人がいた。これを知らなかったのは痛かった。会社によってはインターンからの早期選考で大体の枠が埋まっているところもあるようだ。就活をしなさすぎて、インターンからの早期選考があること自体もしらなかったのである。まあ、研究だけせずに、ちゃんと就活しろという話ですけれど。とにかく水面下で選考は始まっている!だからいきたい会社があれば、インターンからの早期選考があるのかを調べた方がいい。

 

プレエントリー時にリクナビは役に立たない

3月1日の就活解禁日になって、企業へのプレエントリーをした。前日からリクナビがプレエントリーをするのを煽ってくるので、素直にリクナビからプレエントリーをした。リクナビからのプレエントリー自体はすぐに出来た。そして、企業からのマイぺージ案内をお待ち下さいと出た。ページアクセスが集中するから時間がかかると思っていたので、すんなりとプレエントリーできて一安心と思っていた。しかし、ある重要なことに気づく。リクナビからプレエントリーしても、企業からマイページの案内が来ないと先に進めないのである。だが、企業からのメールは一向に来ない。結局、まちきれずに直接企業のホームページからマイページを作った。リクナビ経由でプレエントリーするよりも直接企業のホームページからプレエントリーした方が早かった。リクナビでプレエントリーしても、また企業のページの方で個人情報を登録しないといけないので二度手間だった。なぜリクナビからプレエントリーしてしまったのだろう。凄く後悔した。もう一度就活生に戻るなら、リクナビは使わずに、事前に個人情報をワードとかにまとめておいて、企業のホームページから直接マイページを作るな!

 

学歴フィルターは存在する

僕は「悪くはないが、とてもいい訳でもない大学」にいたのだが、学歴フィルターの存在は感じた。無論、フィルターで除外される側である。例えば、3月1日のエントリー解禁直後に、説明会を申し込んでも満席で申し込みできないことがあった。エントリー解禁1時間後に満席はないでしょ。会社によっては超優秀大学の子だけの説明会とかあるらしい。僕の友達は、超優秀大学向けの説明会案内が間違って来たらしい。世知辛い。やっぱり学歴フィルターは存在する。僕自身、学歴フィルターが悪いと思ってはいない。やっぱり、学歴が良い人は優秀な人が多いからだ。

 

大手指向でバラバラの業界を受けていた子は苦戦していたような気がする

大手だったらいいという感じの子は苦戦していたような気がする。僕の体感なので、根拠となるデータはないけれど。

 

 

面接で対人能力が低下していることに気づく

面接官「あなたは学生時代何を頑張りましたか?」

僕「はい、......」

 

何故だ、言葉がでない。対人能力が低下している!

面接を受けて、まず気づくのはコミュニケーション能力が低下していることだ。限りなくゼロに近いコミュニケーション能力。過酷な研究室生活によって、対人能力が失われてしまったのだ。ただでさえ大学院生は疲弊しているのに!毎日毎日、実験器具に向き合い、人と喋らない生活を送っていたせいだ。リハビリするのに時間がかかってしまった。

 

理系大学院生は推薦を使ったほうがいい

まったく、就活をしていなかった僕だが、第一希望の企業に内定を頂くことが出来た。しかも4月に。なぜ、就活を真面目にしてこなかったのに、すぐ内定を貰えたかというと、推薦応募を使ったからだ。推薦応募は「あなたの企業が第一志望です」という意思表示だ。企業によって違うが、推薦応募を使うと、書類選考や一次面接、グループディスカッションが免除されたりする。会社によっては、推薦応募を使うことでいきなり最終面接になるところもある。また選考が自由応募とくらべて早く進むというメリットもある。デメリットは、内定をもらったら絶対に推薦を出した企業に行かなければならないとことだ。まあ第一希望の企業であれば問題はない。同じ学科の人で早くから推薦を使っていたひとは少なかった。大半の人は自由応募で就活に望んでいる人が多かった。結果から言うと、自分の身の回りでは、早くから推薦を使った人はとんとん拍子で内定が決まった。就活が終わってから同じ学科の人と喋っていると、「早くから推薦を使ったほうが良かった」と言っているひとが多かった。個人的には推薦応募はどんどん活用していくべきだと思う。ただ、「推薦応募を使うと絶対に受かる」という訳ではない。推薦応募でも落ちる人は落ちる。推薦応募であっても、ちゃんと対策をしないと落ちるので、手は抜かないようにしよう。

 

経済学史を短時間でザクッと学ぶ /『経済学の名著50冊が1冊でざっと学べる』 蔭山 克秀

初心者向けの経済学史入門書

アダム・スミスからマルクスケインズハイエクなどの大御所から、比較的最近のピケティまで50冊の経済学書をザックリと紹介している本。難しいと言われているケインズの『雇用・利子および貨幣の一般理論』も易しく解説している。経済初心者の僕も苦労せずに読むことが出来た。

 

 

経済学の名著50冊が1冊でざっと学べる

経済学の名著50冊が1冊でざっと学べる

 

 

理系就活生におすすめの就活本

理系就活生に薦めたい就活本

 

就活は大学生活の中でもメインイベントの一つに入る。僕は理系大学院生で就活をし、色々大変なこともあったけれど(研究と就活の両立とか)、なんとか大企業と言われるメーカーに内定を頂いた。このご時世、大企業に行くことにあまりメリットがないかもしれないけれど、色々考えた上で納得が出来た就活になった。就活ってどうしたらいいのか分からないとか、研究生活と就職活動を両立で悩んでいる人とかの役に立てばいいなと思って、自分の体験談を基におすすめの『就活本』について紹介しようと思う。

 

就活本っていわゆる文系職に関することしかかかれていないことが多い。理系と文系ではキャリアパスが違うところがある。理系のキャリアパスを考えるうえで参考になる本もあげておいた。僕は基本的に「絶対内定」シリーズを使っていた。他の就活本より内容が濃いのでおすすめ。

 

 

 キャリアデザイン入門

 就活とは何か?これからどういう仕事をして生きていくか、キャリアデザインについて考えるための本。本当にまだ自分が何をしたいのか分からない人におすすめ。キャリア理論を援用して、各年代ごとのキャリアパスがどうあるべきかが説明されている。あと、より良いキャリアパスを描くために必要となる能力も説明されていて、就活生のみならず自分のキャリアパスについて悩んでいる人全員におすすめ。

 

LIFE SHIFT

LIFE SHIFT(ライフ・シフト)

LIFE SHIFT(ライフ・シフト)

 

 これからのキャリアを決めるうえで考えなければならないのが、時代の変化だ。人工知能の登場で雇用はどう変化するのか?寿命100年時代の生き方とは?変化が目まぐるしい未来を生き抜くための指針となる本。読んで損はない。

 

 

 就活の法則 適職探しと会社選びの10ヵ条

就活の法則 適職探しと会社選びの10ヵ条 (講談社BIZ)

就活の法則 適職探しと会社選びの10ヵ条 (講談社BIZ)

 

 大企業に入ることは良いことだというが、本当にそうだろうか?この本は内定を取ることだけを目的にした本ではない。内定後のその後、入社してから活躍できるかに焦点が当てられている。特に、「自分が会社の中で相対的に優位なポジションに立てることが重要」というのが参考になった。

  

 大学院生、ポストドクターのための就職活動マニュアル

改訂新版 大学院生、ポストドクターのための就職活動マニュアル

改訂新版 大学院生、ポストドクターのための就職活動マニュアル

 

 理系の人で就職活動する人には大学院生の人が多いと思う。案外理系大学院生向けの就活の本って少ないように思う。この本は大学院生目線で書かれていて、凄く参考になった。

 

 理系のための就活ガイド

理系のための就活ガイド

理系のための就活ガイド

 

 これも理系向けの就活ガイド。案外理系に特化した就活本って少ないんだよな。

 

 新しい理系キャリアの教科書ー30代・理系人間は知財を武器に勝ち残れ

理系の研究職で入社したとしても、研究者としても生き残れるのは一握りの存在だ。研究者として生き残れなければどうすればいいのか?この問いの答えの一つは『知財』だ。知財とは、ざっくりいうと、特許や著作権に関することだ。理系のキャリアパスの保険として知財の有用性が書かれている。僕自身、理系の研究職以外のキャリアパスを知らなかったので参考になった。この本を読むと理系のキャリアについての考え方が広がるのでおススメ。

 

採用基準

採用基準

採用基準

 

これからの時代、どんな能力を持つ人材が必要とされるのだろう?英語力?プログラミング力?コミュ力?それも必要とされるだろうが、何よりも優先順位が高いのが「リーダーシップ」だ。タイトルが採用基準となっているけれど、就活だけの話ではなくこれからリーダーシップを発揮する人材がなぜ必要とされるのかが書かれた本。これからのキャリアプランを考える上で参考になると思う。

 

 

何者 

何者 (新潮文庫)

何者 (新潮文庫)

 

 この本は今まで紹介してきた本と少し毛色が違う。直木賞を受賞した小説だ。就活のリアルな姿が描かれている。真面目系、意識高い系、アーティスト系、分析系、天真爛漫系、理系など様々な登場人物が登場するので、自分に近い考えの登場人物に感情移入できる。この本と自分の経験を踏まえると、ありのままの自分を受け入れ、その自分に合う会社に出会えれば内定は貰えるんじゃないかなと思った。一つ注意としては、この本は精神的ダメージが大きいので、就活中に読むのはお勧めできない。読むなら就活を始める前か、終わったあとがいい。実写化もされているが、キャストが小説にあっていて、演出も面白かったので、こちらも是非。

 

 

自己分析

自己分析というと、自己啓発みたいでなんだか胡散臭いと思う人もいるかもしれない。僕も最初は胡散臭く思っていたけれど、別に胡散臭くもない。自分がどんな人間なのかを考えることだ。自分は今まで何をしてきたか、自分はどんな価値観を大切にしてきたか、将来何がしたいのかを自分に問いかけて考える。とにかく深く深く考える。そして企業に自分はこういう人間で、こういうことができると、「自分という商品の説明」が出来るようになればいい。ちなみに、SHOWROOMの前田裕二さんは30冊もの自己分析ノートを書いたらしい。僕は一冊もいかなかったけれど。

 

理系ならではとして、自分の研究内容をまとめておこう。研究者向けの説明と、一般人向けの説明の二つを用意しておくようにしよう。研究職の人に研究内容を説明する場面(技術面接)もあるし、人事の人にわかりやすく研究内容を説明する場面もある。僕は友達同士で練習していた。

 

絶対内定2020 自己分析とキャリア分析の描き方

絶対内定2020 自己分析とキャリアデザインの描き方

絶対内定2020 自己分析とキャリアデザインの描き方

 

 自己分析の本はこれさえあれば十分だと勝手に思っている。自分の事を考えるのって意外と難しい。この本に書いてある質問を全部こなして、何周もすれば完璧だと思う。とにかくノートに書く!そして考える。

 

業界研究

就活において自己分析と並んで大切なのが、業界研究・企業研究だ。自分が志望する業界はどのような歴史をたどってきたのか、課題は何か、これからの展望はどうなのかを分析していく。企業研究では、業務内容や主力の製品、会社の社風を調べておく。ちゃんと調べておかないと、入社後に「思っていた仕事と違う」といったミスマッチを引き起こしかねない。初期段階の企業研究では、説明会で貰えるパンフレットや就活生向けの企業ホームページが役に立つ。しかし、この情報は大半の就活生が辿りつく情報源だ。これでは差別化ができない。そこでおすすめしたいことが説明会やOB訪問などで社員さんと話すなどして、自分の足で情報を集めるというのが一番差別化を図りやすい。でも、忙しい理系大学院生ならそんな暇がない人もいるだろう。別の差別化できる情報源としては、投資家向けの情報がある。企業のホームページをみたら、ほとんどの企業のサイトにはIR情報がある。その中の中期経営計画をみれば、これから会社がどのような方向性で事業を展開していくかが分かる。ファクトブックなどをみれば、就活生向けの情報より詳しい会社説明が書かれるので参考にしたほうがいい。他の就活生が知らない情報源を基に逆質問とかをすると、ちゃんと調べているという印象を与えることが出来る。僕の経験からいうと投資家向けの情報を読んでいる人は本当に少なかった。あとは行きたい企業のニュースを日経新聞でチェックするのも参考になる。とりあえず、気になる企業は説明会に行こう!

 

就職四季報

「就活のバイブル」となっている就職四季報は、企業分析の定番だ。年収やボーナス、初任給、有休取得率、配属、離職率、残業時間などの企業の客観情報がコンパクトにまとまっている。さらにはエントリー情報や採用プロセス、採用実績大学、求める人材像など選考に役立つデータも充実。ES通過率や求める人材像はエントリーシートを書く時に凄く役に立つ。また、適性検査や筆記試験でどんな問題(SPIや玉手箱、SCOAなどの種類)が出されるかも書かれているので、試験対策の参考になる。買うなら必ず最新版のものを買うようにしよう。

 

会社四季報」業界地図

「会社四季報」業界地図 2019年版
 

 各業界の動向や構造が分かりやすくまとまっていて、業界分析にうってつけの本。志望している業界にどんな企業があるのかが一目で分かるという優れもの。メジャーなものからニッチなところまで、いろいろな業界について書かれているので、自分が知らなかった業界にも出会える。まだ業界を絞れていない人はこの本を読むだけでも参考になるんじゃないかな。四季報にも言えることだけど、情報が古くなっているところもあるので、最新版を読むようにしたほうがいい。

 

 日経文庫の業界研究シリーズ

繊維 (日経文庫―業界研究シリーズ)

繊維 (日経文庫―業界研究シリーズ)

 

深く業界研究をしたい人には、日経文庫から出ている業界研究シリーズがおすすめ。出版元が日本経済新聞社ということもあり、業界の歴史や課題、展望についてかなり詳しく書かれている。業界だけではなく、業界に属する企業についても個別に詳しく説明されている。 ここまで読んでいる就活生はほとんどいないと思うから、かなり差別化になるんじゃないかな。

 

 

 

 

エントリーシート

 まずはエントリーシートが通らなければ、面接さえ受けることが出来ない。書類選考を通過するエントリーシートを作るには、とにかく書いて、他の人に見てもらって添削してもらい、訂正するというサイクルを繰り返すしかない。理系の技術職なら、エントリーシートと一緒に研究概要を出さないといけない。この研究概要を書くのがなかなかしんどい。他の研究分野の人にも読んでもらって、分かりやすい説明が出来ているかどうか確かめよう。

 

絶対内定2020 エントリーシート・履歴書

絶対内定2020 エントリーシート・履歴書

絶対内定2020 エントリーシート・履歴書

 

 僕が使ったのはこの『絶対内定 エントリーシート・履歴書』だ。この本で繰り返し言われているのが、完璧なエントリーシートを出すことで面接も有利になるということだ。出来の悪いエントリーシートだと、運よく書類選考が通ったとしても、面接でエントリーシートの穴の部分や辻褄が合わない部分を聞かれて、落ちてしまうことが多い。先輩に選考フローの中で何が一番大事か聞いてみたけど、みんなエントリーシートを丁寧に書くことが大事といっていた。エントリーシートの本は色々出ているので、自分のスタイルにあっているものを選んだらいいと思う。

 

 

 

面接

就活の最終関門が面接だ。理系にとってはここが一番つらい。何故なら、過酷な研究室生活でコミュニケーション能力を失っているからだ。

 

 

絶対内定2020 面接

絶対内定2020 面接

絶対内定2020 面接

 

 個人面接、集団面接、グループディスカッションなど面接の種類ごとに、攻略法がかかれている。この本を読んだら、あとはひたすら練習して本番に備える。面接は練習が命だと思う。場数を踏めば、緊張もやわらいでくるし、堂々と面接に臨むことが出来る。

 

 

 面接の10分前、1日前、1週間前にやるべきこと

面接の10分前、1日前、1週間前にやるべきこと

面接の10分前、1日前、1週間前にやるべきこと

 

 面接の10分前、1日前、1週間前に準備するべきことが書かれていて参考になる。

 

 

 面接官の心を操れ! 無敵の就活心理戦略

面接官の心を操れ! 無敵の就職心理戦略

面接官の心を操れ! 無敵の就職心理戦略

 

面接では喋る内容と並んで重要なのが、第一印象。心理学的な面から面接を考えたのがこの本。読み物としても面白い。

 

 

 

僕は全部の本を買ったわけではない。全部買っていたら、ただでさえ貧乏な大学院生なのだから破産してしまう。なので、大学のキャリアサポート室や図書館で借りたり、友達と一緒に買ったりしていた。あまり時間はないかもしれないけれど、参考になりそうな本があれば、是非読んでみて!それでは就職活動頑張って!君ならきっと大丈夫!

 

 

 

「人生の勝算」ははっきり見えていますとか、一度でいいからドヤ顔で言ってみたい / 『人生の勝算』 前田 裕二

失われた「人生の勝算」を求めて

  前田裕二は凄い人だ。アイドルグループのライブ動画配信サービスで有名な
SHOWROOMを起業し、代表取締役社長を務めている。ハーバードビジネスレビュー「次代を拓く20人のリーダー」に選出されているらしい。 まさに絵にかいたような凄腕の実業家だ。さらには、イケメンだ。神は二物を与えてしまったのか。しかも、彼女が石原さとみだ。彼女が石原さとみ大切なことなので二回書きました。前世でどんな徳を積んだら石原さとみと付き合えるのだろうか。前前前世ぐらいから、徳を積んでいるに違いない。

 もう、「人生の勝算」しかない。国士無双にロイヤルストレートフラッシュ、エグゾディアが5枚揃った並の勝ち確定だ。前田裕二が「人生の勝算」を語らずして誰が語れるのだろうか。

 一方の僕は、「人生の勝算」が見えるどころか、研究が暗礁に乗り上げ、日々悶々として過ごしている大学院生だ。しかも、乗り上げた暗礁の上で胡坐をかき、「高等遊民になりたい」とのたまうやる気のなさ。ここは、前田裕二さんを見習って、怠惰の極みから離脱しなければならない。そして、「人生の勝算」が見えると言えるようになろう。その「人生の勝算」を明らかにすべく探検隊はAmazonの奥地へ向かったのであった...

 

 

PDCAサイクルのデッドヒート

 まず、私は前田さんが背負った運命に絶句した。8歳で両親を失い、生きるために路上ライブをしていたというのだ。路上ライブのくだりで印象に残っているのが、前田さんは小学生の頃からPDCAサイクルを回していたということだ。ここで説明しておくと、PDCAサイクルとは、Plan(計画)・Do(実行)・Check(評価)・Action(改善)を繰り返すことで業務の改善を図る一連のサイクルのことである。ビジネスで重要であるばかりか、研究においても重要なサイクルだ。

 それを小学生でやってのけたのである。具体例を見ていこう。小学生の前田さんが路上ライブでオリジナル曲を歌っていた。しかし、お客さんは集まらなかった。そこで、原因を分析し、「未知より既知」という仮説を立て、聞いたことがある曲の方がお客を引き付けると結論付け、実行に移した。すると効果てきめん、立ち止まる人の数は増えたのである。その後も色々と仮説検証を行い、前田さんは「濃い常連客」を作ることの重要さに気付いた。これがSHOWROOMのアイデアにも繋がっていく。

 PDCAサイクルを回さずにハンドスピナーを回している理系大学院生の私にとっては、目からウロコであった。いや、コンタクトレンズだった。

 

たった一つの冴えたやり方

 この本を読んで、前田裕二さんに対するイメージが変わった。爽やかなルックスからは想像できないぐらい、泥くさく粘り強く物事に取り組んでいる。努力の投入量が一般人と比べて全く違う。読んでいると「この人はいつ寝ているんだろうと思うこと」がしばしばあった。徹底的に努力をしている。その徹底ぶりはイチローに近いものを感じた。自転車のサドルが盗まれたときに、ポジティブに考え、たち漕ぎをすることで勤務時間を短縮したというくだりは面白さもあるけれど、努力の徹底ぶりが垣間見えた。

 『勝利の勝算』を読んでいてふと思ったことがある。「いつから自分は努力をしなくなったんだろうか?」中学生の頃の僕は、憧れの志望校に入りたくて、遊びの時間を惜しんで勉強していた。あの頃の僕は本当に努力をしていたと思う。だが、今の自分はどうだろう。布団の中でもじもじし、惰眠を貪る大学院生になってしまっていた。大して努力もしてないくせに「人生は運できまる。」なんて悟り切ったことを言っていた。心のどこかでは努力することの大切さは分かり切っていたのに。たとえ運があっても、努力しなければ成功なんてできない。努力は報われるわけではないけれど、努力しなければスタートラインにすら立てない。ふと初心に帰って、懐かしささえ感じた。

 頑張り続けるのはしんどい。モチベーションを保つためにはコンパスが必要だと、前田さんは言う。自分と向き合いつづけ、自分の核となるものを見つけることで、人生の指針が見つかる。たった一つの冴えたやり方は、自分の核を見つけ、見極めをつけてひたすら努力をするということか。確かに、研究テーマが悪いとどんだけ頑張ってもいい結果は得られないからなと、しみじみ思った。

 

SNS>の次に来るもの

SHOWROOMが設立されるまでの紆余曲折が書かれたあとに、SHOWROOMの今後について書かれている。SNS>の次に来るもの、それはライブストリーミングだと、前田さんは言う。5Gへの移行といったデータインフラ面での変化によって、ライブ配信が主流になると予想している。そして、SHOWROOMは世界を狙っていくと。情熱と努力次第で人はどこにでも行けるということを証明する生き方ってかっこいいなって単純に思った。不条理に抗うみたいな実存主義的な小説が好きなので、この姿勢は凄く共感した。

 

 

 

 

たまには、こんな本も読んでみるのもありかな。

 

私も頑張って『人生のエグゾディア』という本を書こう。

 

人生の勝算 (NewsPicks Book)

人生の勝算 (NewsPicks Book)

 

 

森見登美彦の『熱帯』がついに発売!

森見登美彦の『熱帯』がついに発売

 

森見登美彦の『熱帯』がついに発売されるようだ。ブラキオサウルスなみに首を長くして待ったかいがあった。『熱帯』という小説はAmazon.co.jpで連載されていたものである。森見氏のブログを見る限り、単行本にするのがかなり難航していたようだ。うわさに聞くところによると、メタフィクション的な仕掛けがあるとのこと。ますます楽しみである。

 

ちなみに、こんなページもあるくらいに手が凝っている。

https://www.amazon.co.jp/gp/product/B003TJA0KY?ie=UTF8&tag=dresee-22&linkCode=as2&camp=247&creative=7399&creativeASIN=B003TJA0KY

 

はやく発売してほしいものである。なむなむ。

 

熱帯

熱帯

 

 

 

追記

 

『熱帯』の特設サイトが出来た模様。これによると『熱帯』は528頁の超大作らしい。ますます期待が膨らむのである。

books.bunshun.jp

なお、公式twitterも始動した模様。

https://twitter.com/morimi_nettai/status/1060772500026490881https://twitter.com/morimi_nettai/status/1060772500026490881

https://twitter.com/morimi_nettai/status/1060772500026490881

その驚きはプライスレス!隠れたどんでん返しの名作10選

定番ではないが名作のどんでん返し小説

十角館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫)

十角館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫)

 

 衝撃的な結末で読者を驚かせるどんでん返し小説。小説でしか味わえない体験があって、見事に騙されるとその快感がやみつきになる。どんでん返しの小説と言えば、『イニシエーション・ラブ』であったり、『十角館の殺人』、『ハサミ男』、『ロートレック荘事件』、『星降り山荘の殺人』と定番のものがいくつかある。今回はまだ定番になっていない、あるいはそんなに有名じゃないどんでん返し小説を紹介していこうと思う。

 

神のロジック、他人のマジック

神のロジック 人間(ひと)のマジック (文春文庫)

神のロジック 人間(ひと)のマジック (文春文庫)

 

 ここはどこ?何のために?世界中から集められ、謎の“学校”で奇妙な犯人当てクイズを課される〈ぼくら〉。やがてひとりの新入生が〈学校〉にひそむ“邪悪なモノ”を目覚めさせたとき、共同体を悲劇が襲う―。驚愕の結末と周到な伏線とに、読後、感嘆の吐息を漏らさない者はいないだろう。

謎の学校を舞台にしたクローズドサークルもののミステリー。しかし、ただのクローズドサークルではない。衝撃の事実が明かされたとき、世界が揺らぐような体験を味わえる。本当にすべてがひっくり返されるのだ。著者は『七回死んだ男』で有名な西澤保彦。『七回死んだ男』もどんでん返しの名作として知られているが、この『神のロジック人間のマジック』も負けず劣らずの衝撃を与えてくれる。しかし、残念なことに絶版になっている。無念である。

 

 

黒い仏

黒い仏 探偵石動シリーズ (講談社文庫)
 

9世紀の天台僧・円載にまつわる唐の秘宝探しと、1つの指紋も残されていない部屋で発見された身元不明死体。無関係に見える2つの事柄の接点とは? 日本シリーズに沸く福岡、その裏で跋扈する2つの力。複雑怪奇な事件の解を、名探偵・石動戯作(いするぎぎさく)は、導き出せるのか? 賛否両論、前代未聞、超絶技巧の問題作。 

ミステリには壁本というジャンルがある。壁本とは、あまりの超絶展開故に、壁に投げつけてしまいたくなる本の俗称である。この『黒い仏』は、その壁本の中でも最高峰かもしれない。ミステリでやってはいけないことをやっちゃってる感がすごい。ミステリに対するパロディとなっている『黒い仏』は読む人を選ぶ作品だが、その衝撃度は保証する。無論、壁に投げつけるかどうかはあなた次第だ。著者の殊能将之は『ハサミ男』で有名なミステリ作家である。この『黒い仏』も、ある意味では『ハサミ男』にまさる衝撃がある。残念ながら、『黒い仏』は絶版である。無念。

 

 

クリスマス・テロル

クリスマス・テロル<invisible×inventor> (講談社文庫)

クリスマス・テロル<invisible×inventor> (講談社文庫)

 

女子中学生・小林冬子。苫小牧から船に乗り、行き着いた先は見知らぬ孤島。いったいここは――後頭部を殴られ小屋に寝かされた冬子は、監視の役目を依頼される。「見る」者と「見られる」者の関係が逆転するとき、事態は一変する。話題をさらった佐藤友哉の問題作ついに文庫化。

この『クリスマス・テロル』も立派な壁本である。ミステリというよりかは、小説でやってはいけないことをやってる感が凄い。メインとなるの密室トリックも賛否両論ありそうだが、一番問題なのは最終章だ。色んな意味で、あらゆるものをどんでん返すのである。著者はメフィスト賞出身で、現在は純文学畑でも活躍している佐藤友哉。この佐藤友哉のことをよく知っていると、『クリスマス・テロル』がより楽しめる。佐藤友哉の作家生命をかけた渾身の作品を是非味わって欲しい。無論、壁に叩きつけるかどうかはあなた次第だ。うすうすお気づきかもしれないが、こちらの本も絶版なのである。なむなむ。

 

 

 消失!

消失! (講談社文庫)

消失! (講談社文庫)

 

見事な赤毛と死体の消失。これが連続殺害事件の共通項だった…。二十五歳で、研究論文『都市と探偵』のベストセラーを持つ気鋭の私立探偵、新寺仁。彼が著書の中で詳しく分析した福×県高塔市に事務所を開くと間もなく、この不思議な事件が発生した。猟奇的な色あいを帯びるこの事件、真相は意外にも。

卓越したアイデアが冴えわたっているのが『消失!』。詳しく書くとネタバレになるので、ただただ読んでとしか言えない。昔は入手困難であったが、今ではちゃんと入手できるので安心を。

 

名も無き世界のエンドロール

名も無き世界のエンドロール (集英社文庫)

名も無き世界のエンドロール (集英社文庫)

 

ドッキリを仕掛けるのが生き甲斐のマコトと、それに引っかかってばかりの俺は、小学校時代からの腐れ縁だ。30歳になり、社長になった「ドッキリスト」のマコトは、「ビビリスト」の俺を巻き込んで、史上最大の「プロポーズ大作戦」を決行すると言い出した―。一日あれば、世界は変わる。男たちの命がけの情熱は、彼女に届くのか?大いなる「企み」を秘めた第25回小説すばる新人賞受賞作。  

まず初めに言っておこう。安心してください、この本は絶版ではありません。伊坂幸太郎に通じるような伏線回収が魅力。心を揺さぶるどんでん返し小説となっている。

 

 

弁護側の証人

弁護側の証人 (集英社文庫)

弁護側の証人 (集英社文庫)

 

ヌードダンサーのミミイ・ローイこと漣子は八島財閥の御曹司・杉彦と恋に落ち、玉の輿に乗った。しかし幸福な新婚生活は長くは続かなかった。義父である当主・龍之助が何者かに殺害されたのだ。真犯人は誰なのか?弁護側が召喚した証人をめぐって、生死を賭けた法廷での闘いが始まる。「弁護側の証人」とは果たして何者なのか?

 タイトルからしアガサ・クリスティーの『検察側の証人』を意識している。内容も『検察側の証人』に引けを取らないような小説になっている。大胆なトリックは一読の価値あり。

 

 

○○○○○○○○殺人事件

○○○○○○○○殺人事件 (講談社文庫)

○○○○○○○○殺人事件 (講談社文庫)

 

アウトドアが趣味の公務員・沖らは、フリーライター・成瀬のブログで知り合い、仮面の男・黒沼が所有する孤島で毎年オフ会を行っていた。沖は、今年こそ大学院生・渚と両想いになりたいと思っていたが、成瀬が若い恋人を勝手に連れてくるなど波乱の予感。孤島に着いた翌朝、参加者の二人が失踪、続いて殺人事件が!さらには意図不明の密室が連続し…。果たして犯人は?そしてこの作品のタイトルとは?

世にも珍しいタイトル当てのミステリ。これでもかと本格ミステリのギミックを詰め込んでいるが、メフィスト賞受賞作ということもあり、かなり癖が強い。どちらかというと壁本の部類に入るミステリだ。ネタバレになるからあまり言えないが、メインの仕掛けは本当に賛否両論だ。初めて読んだときはこんなのありかよと 思った。どんでん返しレベルが高いことは保証できるが、壁に叩きつけないかは保証できかねます。著者の早坂吝は異色のミステリを書き続けていて、個人的には注目しているが、他人には勧めずらい。おすすめしにくい理由は、この『○○○○○○○○殺人事件』を読めば分かる。

 

 

 ある閉ざされた雪の山荘で

ある閉ざされた雪の山荘で (講談社文庫)

ある閉ざされた雪の山荘で (講談社文庫)

 

早春の乗鞍高原のペンションに集まったのは、オーディションに合格した男女7名。これから舞台稽古が始まる。豪雪に襲われ孤立した山荘での殺人劇だ。だが、1人また1人と現実に仲間が消えていくにつれ、彼らの間に疑惑が生まれた。はたしてこれは本当に芝居なのか?驚愕の終幕が読者を待っている!

東野圭吾のどんでん返しの名作と言えば、『容疑者xの献身』が挙げられることが多い。しかし、 『ある閉ざされた雪の山荘で』も隠れたどんでん返しの名作だ。東野圭吾クローズドサークルが生じる状況設定にこだわり、仮想の雪の山荘でのクローズドサークルという異色の設定を用いている。実際に殺人が起きているのか、それとも芝居なのか分からないという、斬新なクローズドサークルだ。東野圭吾作品の中では地味で知名度がないかもしれないがすごくおすすめだ。東野圭吾の『仮面山荘殺人事件』も隠れたどんでん返しの名作としておすすめだ。

 

 

この闇と光

この闇と光 (角川文庫)

この闇と光 (角川文庫)

 

森の奥に囚われた盲目の王女・レイアは、父王の愛と美しいドレスや花、物語に囲まれて育てられた…はずだった。ある日そのすべてが奪われ、混乱の中で明らかになったのは恐るべき事実で―。今まで信じていた世界そのものが、すべて虚構だったのか?随所に張りめぐらされた緻密な伏線と、予測不可能な本当の真相。幻想と現実が混ざり合い、迎えた衝撃の結末とは!?至上の美を誇るゴシックミステリ!

ツタヤなどで最近プッシュされていることが多い『この闇と光』。 まず、ゴシック・メルヘン調の世界観が素晴らしい。しかも、その世界観がどんでん返しで崩れていってしまうのだ。

 

 

 セカンド・ラブ

セカンド・ラブ (文春文庫)

セカンド・ラブ (文春文庫)

 

里谷正明は会社の先輩から誘われたスキー旅行で、内田春香と知り合う。交際を始めた2人は2月のある日、身形(みなり)のいい紳士に強引に呼び止められる。紳士は春香を新宿のパブで働く「美奈子」だと断じた。後日、店を訪れた正明は、春香にそっくりな女、美奈子と出会い驚愕する。はたして、美奈子の正体は春香なのか? ベストセラー『イニシエーション・ラブ』に続く「驚愕の恋愛ミステリー」第2弾!

どんでん返しの定番となった『イニシエーション・ラブ』の著者・乾くるみによる恋愛ミステリー。『イニシエーション・ラブ』のような一気にひっくり返すどんでん返しではなくて、じわじわひっくり返してくる感じの小説。女って怖い。ちなみに、乾くるみが男性作家というのが最大の叙述トリック

 

 

異人たちの館

異人たちの館 (文春文庫)

異人たちの館 (文春文庫)

 

富士の樹海で失踪した息子・小松原淳の伝記を書いて欲しい。
売れない作家・島崎に舞いこんだゴーストライターの仕事。女依頼人の広大な館で、資料の山と格闘するうちに島崎の周囲で不穏な出来事が起こり始める。この一家には、まだまだ秘密がありそうだ――。五つの文体で書き分けられた著者の初期最高傑作が甦る!  

叙述トリックの名手・折原一の隠れた名作が『異人たちの館』。2018年本屋大賞発掘部門「超発掘本!」に選ばれているので、世間的にも隠れた名作のようだ。多重文体、B級事件、叙述トリック、サスペンスが絡み合い、一つの名作になっている。折原一の大作『異人たちの館』ぜひ一読あれ!

 

 

 

 

隠れたというよりかは、絶版で物理的に読めない本や、壁に叩きつけたくなる壁本が多くなってしまった。絶版の本は古本屋で探せばどうにかなると思われる。というわけで、隠れたどんでん返しの名作10選、ぜひ読んでみて。

 

 

 

 

みなさんお気づきであろうか?この記事には仕掛けがあることを。

 

 

実は

 

 

10選といいつつ、11選でした。数えてみてください。

 

 

 

これぞ叙述トリックですね。え、違いますか。