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【やれやれ】村上春樹の小説にありがちなこと

村上春樹の小説にありがちなこと

職業としての小説家 (新潮文庫)

職業としての小説家 (新潮文庫)

 

 現代日本文学シーンを牽引する村上春樹。その村上春樹の小説にありがちなことを挙げてみた。

 

 

「やれやれ」言いがち

村上春樹の小説頻出ワードNo.1といっても過言ではない「やれやれ」。諦念感がにじみ出ているこの台詞はよく多用されている。やれやれ。そもそも村上春樹の小説の主人公たちはどこか冷めたところがあり、達観していて、受け身的である。やれやれという台詞はその象徴的なものだ。いったい今までにどれだけのの「やれやれ」が使われてきたのだろうか。数えてみようかと思ったが、1分間考えたのちに諦めた。それはきっと宇宙に存在する星の数より多いかもしれない(そんなことはない)。やれやれ。

 

スパゲティ茹でがち

何かとスパゲティを茹でることに定評がある登場人物たち。『ねじまき鳥クロニクル』の始まりもスパゲティを茹でるところから始まる。彼らの作るパスタの種類は何であろうか。確実に言えることは、完璧なアルデンテといったものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね。

 

テニスシューズ履きがち

登場人物テニスシューズ履いている率が非常に高い。きっと靴屋ではテニスシューズしか売っていないのだろう。きみはテニスシューズを履いても良いし、履かなくても良い。つまりはそういうことだ。やれやれ。

 

クラシック・ジャズの蘊蓄

 とにかく登場人物はクラシック・ジャズの造詣が深い。やれやれ。

すぐに女の人と寝る(何の苦労もなく)

村上春樹の小説に出てくる登場人物たちは息をするように女と寝る。とても自然に、スムーズに。自分から女にいい寄るでもなく、気がついたら女と寝ている。やれやれ。とにかく女の人にモテるのである。『1973年のピンボール』に至っては、朝起きると隣に双子の女の子が寝ているというシチュエーションである。端的に言って、羨ましい。『ノルウェイの森』に至っては、官能小説なのかと思うほど女と寝ている。『騎士団長殺し』に至っては、冒頭ですぐに人妻と寝ている。やれやれ。

 

登場人物が失踪しがち

 よく失踪する

あちら側とこちら側を行き来する

 村上春樹の小説では大体においてあちら(死の世界)とこちら(生の世界)を行き来することになる。その行き来は暗示的に描かれている。

あなたのレーゾン・デートゥル

やれやれ。『風の歌を聴け』p95を参照。

 

以上村上春樹の小説にありがちな事でした。

 

 

失われたものへのレクイエム / 『1973年のピンボール』 村上 春樹

青春三部作の二作目

村上春樹の第二作目であり、青春三部作の2作目である『1973年のピンボール。『風の歌を聴け』に続いて、主人公は「僕」と「鼠」で、二人の話がパラレルに綴られて行く。この小説で二人が邂逅を果たすことはなく、2人が再び出会うことになるのは3作目の『羊をめぐる冒険』でのことである。タイトルの『1973年のピンボール』は大江健三郎の『万延元年のフットボール』からきているのであろうか。この『1973年のピンボール』は作中の言葉を借りれば、「入口があって出口がある」小説だ。双子たちが僕の元にやって来て、そして去っていく。「僕」はピンボールを追い求め、「鼠」は女の元を去ろうとする。

 

僕は、この小説を失われたものに向き合っていく小説だと解釈している。作中には失われてしまった人やもの・時代遅れになってしまったものが幾つも出てくる。直子や配電盤、ピンボールマシーン・スペースシップ、学生運動。主人公の僕はピンボール・スペースシップを探すなかで、直子の喪失に向き合う。いや、直子だけではなく、失われてしまったものすべてに。

 

学生運動の衰退と『1973年のピンボール

1960年代と言えば学生運動がかなり盛り上がっていたときだ。1970年代に入り、学生運動は下火になっていく。そんな学生運動へのレクイエムのような意味も込められているのではないか。

 

配電盤のお葬式

 

直子とピンボール

 ここでは、『1973年のピンボール』の直子と『ノルウェイの森』の直子を切り離して考えたい。スペースシップに直子が重ね合わせてられているようにかんじる。村上春樹の小説に頻出するモチーフとして「あちら側」と「こちら側」がある。あるいは、生と死と言い換えても良いかもしれない。生の世界から死の世界に踏み入れるシーン

 

そして『羊をめぐる冒険』へ

1973年のピンボール』で邂逅を果たすことがなかった「僕」と「鼠」は、『羊をめぐる冒険』で再会することになる。再会には大きな喪失が伴っていた...青春三部作に続きに『ダンス・ダンス・ダンス』があるが、その小説に「鼠」は登場しない。「僕」と「鼠」の物語は『羊をめぐる冒険』で幕を閉じることになる。この『1973年のピンボール』はその終わりのための序章のように感じる。ちょうど『バック・トゥ・ザ・フューチャー2』のように。

 

1973年のピンボール (講談社文庫)

1973年のピンボール (講談社文庫)

 

 

あの時彼女と寝るべきだったのか /『 バート・バカラックはお好き?』 村上 春樹

あの時彼女と寝るべきだったのか ?

「もしかしたらやれていたかもしれない」という経験を世の男性たちはどの位経験しているのだろうか。あの時彼女と寝れたかもしれなかったという経験は僕にはないけれど、もしかしたら付き合っていたかもしれないというような思い出がある。それとこれとは話が別なんだろうけど。最近「やれたかも委員会」って言う漫画があるけど、『 バート・バカラックはお好き?』はそんな感じの話だ。村上春樹ってそんな感じの話が多いよねと思ったが、冷静に考えれば「やれたかも」ではなく実際に「やっている」。文通をきっかけで出会った男女の淡い関係性が感傷的に描かれている。僕にも「あのときやれたかもしれないな」と思えるような経験が出来るのだろうか…一回ぐらい経験してみたい。

 

やれたかも委員会 1巻

やれたかも委員会 1巻

 

 

カンガルー日和 (講談社文庫)

カンガルー日和 (講談社文庫)

 

 

ビガイルドが楽しみすぎる件

 ソフィア・コッポラ監督の新作!

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早く観たいけれど、就活が…これまでのソフィア・コッポラ作品と違って、ガーリーなだけじゃなくドロドロした感じが前面に出ている。ソフィア・コッポラ監督の新境地的な作品なんだろうか。

ヒロインの思い出 / 「ヒロイン」 back number

音楽に染み込んだ思い出

音楽には思い出が染み込む。その音楽をよく聞いていた当時の出来事や感情の揺れ動きが音楽に染み込んでいて、染み込んだ思い出が胸を締め付けるときがある。明るい思い出の時もあれば、悲しい思い出の時もある。back numberのヒロインに染み込んだ思い出は失恋のそれだ。

 

back numberをよく聞いていたのは大学二回生の時だ。友達に勧められて聞くようになった。恋愛に対して奥手だった僕は自分から彼女を作ろうと行動を起こすことがなく、草食系というよりかは女々しい感じの男子だった。だからback numberの曲が自然と好きになった。二回生の時の恋愛のBGMはback numberになっている。二回生の冬の時に好きだったのは同じ学科の女の子で、高嶺の花子さんと言えるぐらいに綺麗でお洒落だった。ひょんなことから話すようになり、Lineを頻繁にやりとりするようになった。最初にあったときには恋愛感情はなかったけれど、仲良くなるにつれて強く惹かれていった。あんなにも強く惹かれることってもうないんじゃないかなって思えるぐらいに。

 

彼女は大学の授業が終わり、春休みが始まると海外へ短期留学に行った。留学した後もLineをやりとりしたけれど、時差があるから日本と同じようにいかない。それでも心は満たされていた。留学先の雪景色の写真も送られてきた。君の街には雪が降っているんだなとヒロインの歌詞に彼女を重ね合わせ、ヒロインを聞いていた。デートに誘いたかったけれど、彼女に釣り合う自信がなくて勇気が出なかった。彼女が日本に帰って着た後、勇気を振り絞ってデートに誘ってみた。けれど、当日の前日に体調不良でドタキャンされてしまった。もう僕にはもう一度デートに誘う気力はなかった。やっぱり僕は彼女には不釣り合いなんだなと。今から思うともう一度誘えば良かったなと思うけれど、もうどうしようもない。過去を悔やんだってどうにもならない。彼女とはそれから色々あって疎遠になっていった。今でも話すことがあるけれど、何故だかあの時みたいに心を揺さぶられることがない。

 

 

ヒロインを聞いて思い浮かべる人は、今でもあの人だ。これからも変わることはないと思う。でもそれは今の彼女ではなくて、思い出の中の彼女だ。本当に好きだった彼女はもう思い出の中にしかいない。それを考えるとたまらなく悲しい。

 

 

ヒロイン

ヒロイン

 

 

色々としんどい時期

本格化する就活に、上手くいかない研究。どうしたらいいんだ。上手く行かないことだらけで疲れてくる。生きるって大変なことなんだな。でもこの逆境の中で頑張れば、かなり成長できる気がする。ここが頑張りどころ!頑張れ俺。

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就活の足音が迫ってきた...

もうすぐ就活か...

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朝井リョウの『何者』の中で描かれていた就活がだんだんと迫ってきた。今M1なのでこの3月から本格的に就活が始まる。就活が始まるから『何者』を読みなおそうかと思ったが、就活中に読んでしまうと確実にメンタルがやられてしまう。けれど、『何者』のひりひりとした現実を実際に味わえるのは今だけだからな...しかし、読む暇があるのか。

 

 

何者 (新潮文庫)

何者 (新潮文庫)